2021.06.30

「LaunchCart」、総合通販の導入が拡大 インバウンド激減対策で増加

ECソリューションマップ2021【ECサイト構築サービス編】

越境EC支援のスターフィールドが提供する越境EC専用カートシステム「LaunchCart(ランチカート)」は、越境ECサイトの構築実績は国内トップクラス。コロナ禍ではインバウンド需要が激減する中、海外に販路を求めるニーズが高まっている。健康食品や化粧品などの単品通販事業者に加え、食品やファッションなどの総合通販事業者の導入も増えている。

「LaunchCart」は、多言語多通貨に対応した越境EC向けカートシステム。導入企業の販売対象国に応じてテンプレートを作成するため、言語は無制限、決済は160通貨に対応している。基準通貨を自由に設定できる独自機能も備えている。

中国の三大決済サービス「銀聯(ぎんれん)カード」「Alipay(アリペイ)」「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」に対応している。実績数では台湾向けが多いものの、中国や香港、シンガポール、韓国、マレーシア、ベトナム、タイなどへの進出支援実績もある。

コロナ禍で総合通販会社の越境EC展開のニーズが増えている。IT導入補助金などの制度を活用し、しっかりとサイトを作り込み、越境EC展開を始める事業者の支援も強化している。


海外動向、越境ECサービスにスピード対応


越境ECに特化していることで、海外市場の動向や越境EC向けサービスとの連携にいち早く対応している。中国や台湾、マレーシア、ミャンマーに現地法人を設けており、現地サービスとの連携も積極的に行っている。

「台湾で代引き決済のニーズが高いものの、越境ECで代引き決済に対応している物流会社がなく、これまでは後払い決済で代用していた。そんな中、SGHグローバル・ジャパンが台湾消費者向けで代引き決済サービスを開始した。当社でもいち早く対応し、すでに利用している導入企業もある」(星野翔太CEO)と話す。


星野翔太CEO

他にも国内で単品通販事業者への決済会社の審査が厳しくなる中、現地決済で越境ECに対応する仕組みを構築している。

「台湾支社で送金業務の許認可を取得している。台湾向けの越境ECを国内の決済サービスで対応しようとしている事業者が審査に落ちても、台湾向けは規制が異なるため、現地の決済であれば導入できる。通常、現地で法人や口座がないと決済を導入できないが、当社が代理でアカウントを開設できる。送金業務の許認可がないと送金時に源泉税を20%徴収されてしまうが、その心配もない」(同)と話す。

台湾から香港やシンガポールに越境ECを展開する事業者も増えている。台湾でSFエクスプレスの配送サービスを利用することで、香港でニーズが高い代引き決済も導入できる。SFエクスプレスは香港などでロッカー受け取りに対応しており、受け取りサービスの選択肢を増やすこともできる。


「LaunchCart」
https://launchcart.jp/



【ECソリューションマップ2021「ECサイト構築サービス編」】特集ページ
https://netkeizai.com/articles/detail/3958






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