2021.06.23

【事業再構築補助金に採択】HEAVEN Japan、下着SPA企業から「適正下着」事業を核にしたテック企業へ進化

松田崇社長

下着のSPA企業HEAVEN Japanは6月22日、大阪府で3社のみとなる事業再構築補助金(卒業枠1億円)に採択されたと発表した。今回採択が決定した事業に対し、全体で2.5億円程度の投資を行い、独自開発のジャンル「適正下着」を核にしたテクノロジー企業へ成長するための取り組みを推進する考えを示した。

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EC発の下着のSPA企業である同社では、デジタル時代に素早く対応し、次の世代をリードするため、2020年より社内にDX本部を設置。このほど大阪府で3社(近畿エリアで7社)のみとなる事業再構築補助金(卒業枠1億円)に採択された。

体を強く締めつけるイメージが強かった補正下着とは異なる、ちょうどよいフィット感で体の形を美しく見せながら、加齢で流れた贅肉を元の位置に戻す補正力をもつ「適正下着」という独自のジャンルを生み出し、「脇肉キャッチャー」「夜寄るブラ」「タニマドンナ」など、1度聞いたら忘れないネーミングの自社ブランド商品を開発。ECを中心に販売し累計40万人のユーザーに利用されている。



2015年からは、プロのフィッティングアドバイザーにアドバイスを受けながら、自分に合った下着を無料で試着、体感できる独自のサービス「試着体感サロン」を開始。東京都(青山)・大阪府(心斎橋)・愛知県(栄)に展開している。

2020年には、昨今のデジタル時代に素早く対応するため、社内にDX本部を設置。受注データや顧客データをEC・サロンなどすべての顧客接点においてシームレスに共有し、個々の顧客の体形やお悩みにあった適正下着をリアルタイムに提案できる体制を整え、顧客満足度の向上と、売り切れや過剰在庫の防止といった業務効率化を推進している。

また、DXチームにおいて、AI研究の第一人者である大阪府立大学の佐賀准教授と、顧客の悩みや困りごとをネット上でヒアリングしながら、AIが最適なブラジャーやカップサイズを提案するアプリケーションの共同開発も展開。データが貯まるほどAIによる提案の精度が上がる仕組みを採用しており、まずは自社のECサイトや試着体感サロンでの活用予定としている。

HEAVEN Japanは、事業再構築補助金に採択された事業に対し、全体で2.5億円程度の投資を行うとしている。「適正下着」により、顧客それぞれの年齢や体形体質の変化による悩みに寄り添いながら、いつでもどこでもストレスなく自身にあった下着を購入できる環境を提供するとともに、すべての顧客接点においてデータが共有され、AIが解析した顧客のニーズやウォンツを企画・生産・販売に活用していく「​D2Cオムニチャネルモデル」の構築を推進していくとしている。




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