2021.05.22

「10年着続けたいと思える服」がコンセプトのアパレルブランド「10YC」、返品送料無料サービスが好評

下田将太代表

「10年着続けたいと思える服」がコンセプトのアパレルブランド「10YC」を展開する10YCは、自社ECサイト「10YC」を運営している。2020年3月から開始した「返品・サイズ交換 送料無料サービス」が好評で、利用者が増えているという。

アパレル業界における、「服の廃棄」や「低賃金」「工場の人材不足」「後継者不足」などの問題に対して、「何かできるのでは」という思いから、2017年に同社を設立したという。

同社は、「着る人も作る人も、豊かに」という思いを実現させるため、全国の職人や工場などと協力しながら、生産の「背景」「工程」「原価」の見える化を進めてきた。一方で、機能性、耐久性にこだわった物づくりを続けてきたという。


「10YC」のECサイト

同サイトでは、トップスやボトムスなどのアパレル商品を販売している。2020年3月からは、「返品・サイズ交換送料無料サービス」をスタートした。

「実物に満足して購入してもらいたい。例えばサイズのMとLで迷った場合、一度両方購入することを推奨している」(下田将太代表)と話す。返品・交換は以前から受け付けていたが、返品・交換する利用者は少なかったという。コロナの影響でリアルイベントが制限される中、顧客が安心して楽しくショッピングができるように、サービスとして大々的に打ち出すようにしたそうだ。以後、全体の購入者の約1割がサイズ交換・返品を申し出るようになったという。

同サイトでは、服を長く着てもらうためのサービスも多数展開している。


「THANKYOU BACK」で下取りしたアイテムのリメイク例

着なくなった10YCの服を下取りするサービス「THANKYOU BACK」や、愛着のある洋服の、色あせや汚れを目立たなくするための、染め替えサービス「IROHEN」を提供している。

劣化した衿や袖口、裾を修理するサービス「TSUGITASHI」は、開発した、よれにくい素材を、より多くの顧客に体感してもらいたいという思いからリリースしたという。いずれのサービスも、自社ECサイトから申し込むことができる。

LINEやメールでは、「お悩み相談」にも無料対応している。顧客からは、サイズ感や、商品の手入れ方法などに関する相談が多く寄せられるそうだ。

5月6日には、洋服の生産過程で発生する、切れ端などの生地の余りを使って商品を作る「JANAIHOU」をリリースした。生地を捨てる量を減らしたいとしている。今後も続々と商品をリリースする予定だという。


「10YC」
https://10yc.jp/




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