2021.02.26

【記者コラム】AI・自動化の流れはすぐそこに

AI・自動化の流れはすぐそこに

先日、私の自宅の最寄りの駅を散歩していたところ、駅の改札付近で、掃除ロボットが自動で掃除していました。人通りの多いところなのですが、パッと見たところ、操作する人がいる様子はありませんでした。拭き掃除なのか掃き掃除なのかまではよく分かりませんでしたが、一つの区画を端から端まで掃除すると、少し横にずれて、また別の区画を端から端まで掃除していました。





「こんな人通りの多いところを自動で掃除したりして、子供を巻き込んだ事故が起きたりしないものか」と心配しながら観察していると、やや離れたところで、年配の男性が、わが子を見守るかのように、掃除ロボットの動きを見つめているのに気付きました。おそらく、このおじさんはいつもこの付近を掃除している人なのでしょう。掃除ロボットの自動化に向けた試運転を行っているのだと思いました。

「ロボットが人間の仕事をとってかわる時代がすぐそこに来ているのかもしれない」ということがいろんなところで言われていますが、ロボットを見守るおじさんを見たとき、私もそのことを強く実感しました。私は普段、ECに関連した自動化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の取材をしています。取材の際には、ロボットが与えてくれる便益に、ただただ驚くことが多いのです。ただ、便利なロボットの陰には、慣れ親しんだ仕事を奪われた人がいるかもしれない。そんな側面にも目を配りながら記事を書く必要があると感じました。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事