2021.02.12

【コロナ禍の地方分散に対応】Spelldata、福岡計測センター開設 効果的なWebパフォーマンス計測を提供

Webサイトの品質の計測・分析・改善のリーディングカンパニーSpelldataは2月12日、福岡市博多区に福岡計測センターを開設し、福岡市でのWebサイトの表示速度(Webパフォーマンス)計測を開始した。企業や自治体のWebパフォーマンス計測を支援する。

Spelldataは、パフォーマンスエンジニアリングの専門企業。顧客のWebサイトが、国内・海外ともに快適にエラーなく表示され、かつ価値の高い情報を配信できるように支援している。このほど開設した福岡計測センターでは、福岡のNTT、KDDI、J:COMの回線を利用したデスクトップサイト計測、福岡のNTTドコモ、au、ソフトバンク4.5Gの携帯回線を利用したモバイルサイト計測などを行う。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、働き方改革が進む中で、首都圏から地方への移住や、企業の地方への移転など、地方が注目されている。地方都市は、データセンターが数多くある首都圏から物理的な距離が離れており、ネットワーク経路が異なる。Webサイトが問題なく表示されるのかを知るために、アクセスがあった時にデータを取得できるReal User Monitoringではなく、能動的に一定間隔で計測・監視するSynthetic Monitoringを地方都市で行うことで、地方都市でのWebサイトの顧客体験について、因果関係を明確にできる実験データが取得できる。このデータを活用することで、Webパフォーマンスを改善し、より良い顧客体験を実現することが可能となり、地方における市場開拓を促進できるとしている。

近年、福岡市には、東京などに本社を置く企業のほか、国家戦略特区の指定による減税や優遇措置もあり、IT新興企業が多く進出している。人口は160万人を超え、人口増加率も政令指定都市ではトップクラスであり、新型コロナウイルス感染拡大に伴い地方分散による本社移転や移住などによるテレワークが浸透する中、福岡市は注目すべき都市であるとの考えを示した。

今回の福岡計測センター開設によりSpelldataは、日本におけるSynthetic Monitoringの計測ノードを3都市に展開した日本初の企業になった。今後も計測対象都市を増やすことで、企業や自治体などのWebサイトの安定・高速配信のために必要なWebパフォーマンス計測を支援するとしている。


【福岡計測センター概要】
・福岡のNTT、KDDI、J:COMの回線を利用したデスクトップサイト計測
・福岡のNTTドコモ、au、ソフトバンク 4.5Gの携帯回線を利用したモバイルサイト計測
・実験計画法のフィッシャー三原則(※1)を遵守した計測
・計測システムは、定評のある米国Catchpoint社を採用。今回開設した福岡と既存の東京、大阪の計測機器はSpelldataが独自に設置・管理

(※1)実験計画法を確立したR.A. Fisherが提唱した観測値取得の原則。反復(replication)、無作為化(randomization)、局所管理(local control)の3つからなる。


「Spelldata」
https://spelldata.co.jp/

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