2020.11.17

【記者コラム】「片手間にしない」が成功のキーワード

ECで結果を出すために本気で取り組むことが大切

2020年はコロナの影響で、ECに参入した事業者が多いといわれています。飲食店や外食チェーンが、自宅で消費できる通販商品を開発して、自社ECで販売したり、ECモールに初出店したりするケースも目立ちます。

EC向けのソリューションを提供するある企業は、「20年3月以降、問い合わせの増加を肌で感じている」と言っていました。同様の実感を持つEC支援企業は多いです。飲食店だけでなく、「実店舗で売れ残った大量の在庫を、ECで販売したい」というアパレルやスポーツ用品のメーカーからの問い合わせが増えているそうです。

先日、EC業界の関連団体が実施したウェビナーでは、ECの有力店舗の店長たちが、ECを初めて運営するという人に向けて、どんな心構えで運営するのが重要かについて考えを述べていました。

その中で、私も大切だと共感したのが、「本業の片手間に行うのではなく、ECだけで売り上げをあげるつもりで考え、本気で取り組む」ということでした。これは、ECの記者として、これまで何度も何度も耳にしてきたことでもあります。

地方の小さな食品メーカーの店舗ほど、「ECを始めたら売れる」「楽天に出店したら売れる」と考えている経営者が多いそうです。ただそれは、よほど他社と差別化された商品についていえることです。多くの人に認知されていて自然検索されるような商品でなければ、そんなことは起こりえないといわれます。

「本業の片手間に行うのではなく、ECだけで売り上げをあげるつもりで考え、本気で取り組む」が意味しているのは、気持ちの問題だけはありません。継続的な広告投資を行い、メルマガやSNSで頻繁に情報発信し、商品開発や仕入れを欠かさないことが大切だという意味を含んでいるのだと、私は思います。

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