2020.02.20

楽天、「優越的地位の乱用」回避へ 「送料込み」に名称変更、退店支援策も

決算説明会で「送料施策」について解説する三木谷浩史社長


退店者に経済的補填


「送料込み施策」の導入により、やむを得ず「楽天市場」から退転する店鋪には、移転先となる販売サイトを既存客に案内できるようにしたり、出店料を払い戻したりする。詳細は2月中に店鋪へ案内する。


退店支援策を発表した

「(『送料込み施策』で)97%の店鋪はいいけど、3%は厳しいというような状況があるかもしれない。しかし、消費者保護の観点からも分かりやすいショッピングの場を作ることが極めて重要なポイントであり、日本発のマーケットプレイスがアマゾンのような非常に大きな資本と対抗していくためにもやらなければならない」(同)と理解を求めている。

これまで大型商品や冷凍・冷蔵商品、沖縄・離島向け商品、酒類など「送料込み施策」の対象外商品を定めていたが、新たに新品の本・音楽ソフトも対象外にすると発表した。


新たに本、音楽ソフトも対象外に

「もともと、『送料無料』の商品の注文が全体の80%ある。対象外にした商品が全体の12%ほどあるため、結果的に今回の施策で影響を受けるのは注文全体の8%ほどだ」(同)と影響が限定的であることも説明した。

3月18日の導入予定に関しては「施策の開始に向けて何万という店鋪が準備をしている。今さら戻してもらっても困るという声も非常に多い」(同)と話した。

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