2020.08.17

マットレスブランド「ZINUS」、ECサイトの月商が約3倍に 巣ごもり需要受け、コロナ前から急成長

マットレスを主力に家具を製造・販売するZINUS JAPAN(ジヌスジャパン)は8月17日、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の高まりを受け、ECにおける5~7月の月平均売上が日本での販売開始以来の最高益を突破したと発表した。同年1~2月と比べ、約3倍の売り上げを達成したとしている。

アウトドアブランド発祥のマットレスブランド「ZINUS」は、テントを圧縮する技術を応用し、マットレスを圧縮して段ボールで配送するという販売方法を世界で初めて発明したパイオニアブランドとして、グローバル規模で人気を得ており、2019年7月から日本でのネット販売を開始している。


ダンボールでマットレスを配送

5~7月の月平均売上好調の要因として同社は、巣ごもり需要の高まったコロナ渦における柔軟な供給体制、人気商品の売り上げ増加、手軽な購入の仕組みを挙げている。

「ZINUS」では、中国とインドネシアに大規模な自社工場を5ヵ所運営しており、自社製品の製造から流通までのバリューチェーン全般を直接管理し、高いコストパフォーマンスを実現している。コロナ禍において各社が工場の稼働中止や輸送規制から在庫切れを起こすなか、自社工場の感染防止対策を迅速に実施したことで工場の稼働率の早期回復につながり、製品の供給体制を維持することができたという。

売上が増加した人気商品は、「Green tea シリーズ」と「SmartBaseシリーズ」。もともと売れ筋だったという低反発マットレス「Green tea シリーズ」は、2020年6月にサイズバリエーションを増やしラインナップを拡充。顧客の多様なライフスタイルのニーズに対応できるようになり、7月時点で月間売上個数1400個を達成したとしている。


低反発マットレス「Green Tea」が人気

一方、グローバルでも売れ筋アイテムである「SmartBaseシリーズ」は、製品特長である“組み立てやすさ”と“高い収納力”が、日本の顧客にも支持されているという。現在では、使い勝手の良さも好評を得ており、月1000台ペースで購入される人気商品となったとしている。


SmartBaseシリーズの組み立てイメージ

ZINUSが展開する商品は、オンラインで購入ができるうえ、圧縮されて段ボールで届き、簡単に組み立てることが可能という特徴を持つ。この手軽な購入の仕組みにより、実店舗での購入が難しい外出自粛時のニーズに応えることができ、ECの売上好調につながったとの考えを示した。

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