「Qoo10」は新型コロナの影響で、困っている中小企業・個人事業主に向けて応援キャンペーンを実施している。緊急事態宣言が発効された今年4月7日以降にQoo10に新規出店した事業者1000セラー(先着順)に最大3カ月間、販売手数料を0(ゼロ)%にする。売り上げが減ったり、余剰在庫を抱えてしまったり、既存のやり方に不安を感じて新しい販路を開拓したい、といった中小企業・個人事業主にQoo10の販売機能や集客力を使ってもらおう、という応援キャンペーンだ。今回は、実際に最近「Qoo10」で、餃子の販売をはじめた、埼玉の老舗ラーメン店「一代元」の取り組みを、一和フーズ代表取締役の藤田和二氏に聞いた。
「一代元」は創業40年のラーメン店
――コロナ感染で緊急事態宣言が出た時、営業はどのような状況でしたか?
私たち「一代元」は埼玉県さいたま市に本部を置き、創業して40年が経つラーメン店です。一代元の暖簾(のれん)で、フランチャイズ事業も行い、埼玉、栃木、山梨、長野などに店舗を展開しています。
今回の新型コロナウィルスの感染拡大による影響は一代元の40年の歴史がゼロになってしまうのではないか、と思うほど、脅威でした。店舗は休業に追い込まれ、3店舗を閉めなくてはならないほど、追い詰められました。今まで40年も懸命にやってきて、なんでこういう形になってしまったのだろうという「怒り」もありました。
接客ができないネットで、本当に売れるのかという不安
――「Qoo10」に出店を決めた背景を教えて下さい。
ECで商品を販売すること自体が初めての経験なので不安でした。オフラインで接客ができないという状況で、本当に売れるのか、と。始まる前の予想としては、まったく売れないのではないか、というのが本音でした。
「みなさんが応援して下さっているな」と実感
――新たな販路として「Qoo10」でWeb販売についてはいかがですか。
ECの仕組み自体もわからない私たちでしたが、「Qoo10」の担当者から一から丁寧に教えていただけたため、本当に何も怖がることなく、今日までよく販売できているな、という感じです。商品は餃子の冷凍パックでスタートしたのですが、商品が売れて、実際の反響があると、「みなさんが応援して下さっているな」と実感します。
まだ初めて2カ月と短い期間ですが、前向きにとらえています。今後の展開としては店舗でやってきた実績、ノウハウを活かして、メニューを増やしていきたいと考えています。現在、販売している自慢の餃子に加え、ふっくらジューシーなシュウマイや、あっさり、こってりの2種類のスープが選べるラーメンの販売もできたらいいなぁと思っており、着々と準備を進めています。
全国のお客様に「一代元の味」を届けたい!
――今後についてはいかがでしょうか。
これから、もっともっとお店のスタッフと連携して、私たち一代元がどんな風にお客様へ商品を提案していけるのか?これからの10年で、「Qoo10」、ECという新しい販路を使って、全国のお客様に「一代元の味」を届けられるように一生懸命、努力していきたいと思っています。
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