2020.07.03

【eBayが分析!世界が求める日本商品】家に眠る古いオメガの価格を調べた驚きの結果

Vol.3 ウォッチ
購入時より高値に!?今最も熱い中古腕時計市場の実態


イーベイ・ジャパン株式会社は、グローバルECプラットフォーム「eBay(イーベイ)」の販売データを分析し、セラー(売り手)に提供しています。この連載企画では、その分析データの中から、特に世界のバイヤー(買い手)が求めている日本製品や日本からの販売商品の傾向や特徴を紹介します。Vol.3で取り上げるのは「ウォッチ」カテゴリー。世界的にも年々加熱している腕時計市場ですが、「eBay」でも日本からの出品の売上が前年同月比で二桁成長を続けている、2020年最も勢いのあるカテゴリーの一つです。特に高級腕時計における中古市場では、質の高い日本からの出品に高い需要が発生しています。

 

中古でも購入時より高値で売れるロレックス&オメガ

 
スマホの普及により腕時計は時間を知るための実用ツールではなくなり、もはや装飾や収集という嗜好品の特性が色濃くなりました。その中でも特に多くのコレクターが存在し、人気高級腕時計ブランド上位に常に名を連ねているのは、言わずと知れたロレックスとオメガです。

この2つのブランドがここまで人気を得た背景は、近年の高級腕時計市場において、TPOを選ばないステンレス製高級スポーツウォッチの需要が高まったからにほかなりません。この熱狂的な市場需要により、ロレックス、オメガの主だった商品の定価はこの20年の間で倍以上となりました。

では、20年物の中古品の価格はどうでしょうか?

筆者は以前オメガスピードマスターの所有者だったのですが、購入時の定価が25万円程度だったものを、数年前になんと30万円で売却しました。つまり20年使用した後、購入時の金額より高く売れたわけです。この現象は、ロレックスではより顕著に表れ、筆者の所有するロレックスGMTマスターの場合、15年前の購入当時の価格が50万前後、同モデルの現在の中古市場価格は100万を超えております。

そして現在、海外、特に米国では日本以上にこの熱が高まっており、ロレックス、オメガのスポーツウォッチだけでなく、ゴールドコンビの商品など、すべての商品において日本の市場より高値で取引される傾向にあります。

<「eBay」での販売例(ロレックス デイトジャスト 16013)>

日本での市場価格約40万円前後を上回る価格帯で取引される

世界三大腕時計といわれる、パテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタン


ハイエンドのブランドになると、「eBay」での販売価格が日本の販売価格より高くなるという特色はさらに強くなります。要因の一つとして、「eBay」には、日本の最大手某フリマアプリの10倍以上である1億7400万人(2020年第一四半期)のアクティブユーザーが世界中に存在するため、一つの商品がより多くのユーザーの目に触れ、高額品はより高く取引される傾向にあるからです。

ハイエンド腕時計ブランドの中でも特にパテック・フィリップ、オーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンは海外ユーザーの間でも人気が高く、その性質が強く表れます。

<販売例(パテック・フィリップ カラトラバ)>

パテック・フィリップの代表モデルでもある「カラトラバ」。日本での中古実勢価格は約200万円弱だが、「eBay」では230万円で落札された実績がある

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