2024.09.25

DHL Express、輸送・貨物処理能力への投資増強 年末繁忙期の需要増に対応

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DHL Expressはこのほど、年末の繁忙期におけるエクスプレス輸送の需要増に備え、輸送および貨物処理能力への投資を増強したと発表した。2024年第4四半期に輸送能力の増強を目的とした1億ユーロ以上の投資を行う。

DHL Expressは、年末の繁忙期におけるエクスプレス輸送の需要増に備え、輸送および貨物処理能力への投資を増強した。顧客の事業成長をサポートするため、第4四半期に1億ユーロ以上を輸送、および貨物処理能力向上のために投資する。

DHL Express CEOのジョン ピアソン氏は、「年末の繁忙期の輸送が、商業的に最も重要、かつ業務上最もチャレンジングな時期と考えるお客様は多く、DHL Expressは、選ばれるパートナーとしてお客様のご要望へお応えすることをお約束します。DHLの国際ネットワークは、高品質なサービスと信頼性の高い輸送能力を柔軟に組み合わせ、変化する消費者需要への企業のお客様のリアルタイムな対応を可能にします。また、デジタルツールによって、顧客体験の向上と集荷およびラストマイル配送の最適化も実現します。世界的に貨物市場の不安定な状況が続きますが、eコマースの取引量が引き続き増加していることから、第4四半期にはエクスプレスサービスの需要が大幅に増加すると予想しています。DHLは、グローバルネットワークの回復力を最大限に高め、2024年のピーク時の需要に対応できるよう、必要な投資を行っています」と述べた。

2024年に8.8%の成長が見込まれる世界のeコマース市場は、貨物量全体の伸びを牽引し続けている。またB2Bの出荷量も徐々に回復している。グローバル経済の不確実性は継続しているが、DHLは航空輸送能力を増強し、国際貨物の仕分けおよび配送ネットワーク拡充により、ピーク時の貨物需要に確実に答えるとしている。

2024年第4四半期におけるDHLの航空輸送能力への投資には、大型および中型のワイドボディ機の追加導入と、既存の航空機による追加便の運航(特に大陸間路線)が含まれる。DHLは、特に中国発世界への輸送ルートで、ピークシーズンに今後大幅な貨物量の増加を見込んでいる。

新型のボーイング777貨物機8機をアジア・ヨーロッパ間の太平洋横断路線、および大陸間路線に投入し、これらの主要路線の輸送能力を増強するとともに、新型でより燃費効率の高い航空機の使用により、DHLの低排出輸送への移行を促進する。

また、コペンハーゲン、ケルン、パリ、アトランタ、ブリュッセル、イースト・ミッドランド(英国)などの航空施設のほか、地上ネットワークの追加処理および仕分け能力にも投資し、フライトスケジュールに関するより柔軟な対応と、需要の急増やサプライチェーンの混乱が発生した際に備えて貨物の迂回輸送を可能するとしている。

こうした輸送能力向上への投資と並行して、排出量を削減した輸送サービスの長期的な取り組みにも引き続き注力する。グローバルなネットワークにおける貨物機材の更新、新しく建設される物流施設へのカーボンニュートラルな設計の適用に加え、世界で初めて温室効果ガス(CHG)排出量を削減する国際エクスプレスの輸送サービス「DHL GoGreen Plus」の提供を開始。ワールドエナジーやネステなどのSAF(持続可能な航空燃料)生産企業とのパートナーシップにより、自社エアネットワークにおけるSAFの活用により、CO2e排出量を削減する。

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