2024.07.11

食の達人、今期売上は24億円で着地の見通し 越境ECの開始を検討

0

海産物のネット販売を行う食の達人は、2024年9月期の売上高が前期比横ばいの24億円で着地する見通しを明らかにした。利益は前期よりも改善傾向にあるという。来期以降に自社ECサイトの開設や越境ECの開始を検討している。
 
食の達人は「楽天市場」「ヤフーショッピング」などで「食の達人 森源商店」の屋号でEC事業を展開している。
 
今期は多額の広告費をかけて、売り上げ拡大を追い求めるのではなく、適正なコストで売り上げと利益を確保することを重視しているという。
 
「例えばだが、『楽天市場』の広告を運用してきた結果、ディスプレー広告の反応がいまいちで、運用型広告の反応の方が良かったため、現在は運用型広告に比重を置くことにした。当たり前の話になるが、どの広告プランの活用が最も費用対効果が良いのかを見極めている」(中田勝喜常務取締役)と話す。
 
カニなどの海産物の商材は年末年始が繁忙期となる。今期も2023年11月~2024年2月にかけて販売は好調だったとみられる。
 
現在、多モール展開しているが、今後は自社ECサイトを開設し、ECモールからの流入を目指す。
 
「有名ブランドであれば、モールで見て購入して、その後、『自社サイト』や『オフライン』で購入することもあるだろう。『そういえば先日ECモールであのブランドの商品を購入したな』と想起されやすい。当社の今後の課題は、ブランドの認知を上げつつ、モールから自社サイトに流入する動線を作っていくこと。簡単な話ではない」(同)と話す。
 
今後は越境ECの開始も検討していくという。現在、マレーシアに一般貿易で魚などの海産物を輸出している。反応を見て、分析次第、さまざまな国に越境ECで商品を販売する計画だ。



無料メルマガ会員登録   毎朝、最新ニュースやおすすめ記事を配信         

登録することで、個人情報保護方針に同意したものとみなされます。
会員登録後にメルマガの配信を停止することもできます。

RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事