2024.07.10

イーベイ・ジャパン、「リコマース・レポート」を初公開 70%が年内にPre-loved品を購入希望

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eBay Inc.の日本法人として、オンライン・マーケットプレイス「eBay」を通じた日本セラーの「越境EC」(海外販売)を支援するイーベイ・ジャパンはこのほど、eBayが作成した「リコマース・レポート」を発表した。世界9カ国、2万8000人以上からの調査結果をまとめており、Pre-lovedショッピングが流行していると答えた人の割合は、日本が14%に対し、グローバル50%なことなどがわかった。

オンライン・マーケットプレイス「eBay」は、190以上の国と地域で数百万人のセラー(売り手)とバイヤー(買い手)をつなぎ、成長と成功のチャンスを提供している。

eBayでは、中古品売買の重要性を幅広く理解することを目的とし、「リコマース・レポート」を毎年発表しており、「eBay」の販売者と購買者の意識とPre-loved(前の所有者に大切にされていた)アイテムを売買するモチベーションを測定してきた。

4年目を迎える本年は、eBay初の取り組みとして、既存ユーザーに加えて、eBayを利用したことのない一般消費者のリコマースに関するトレンドと関心を評価するために、グローバル全体で合計2万8000人以上を対象に調査を実施した。調査期間は、2024年3~4月。

このほど、イーベイ・ジャパンは、「リコマース・レポート」から日本の調査内容をフォーカス・比較した独自レポートとして紹介し、サマリーとして、67%が「自分の人生にとって何が重要か」を見直していること、70%が今年中にPre-loved品を購入したいと考えていること、74%が中古品を購入することはサスティナブルなことであると考えていることを挙げた。

日本とグローバルの意識差が大きかった回答には、Pre-lovedショッピングが流行していると答える人の割合(日本14%/グローバル50%)、ファストファッションは環境に有害であると感じる人の割合(日本17%/グローバル53%)、Pre-loved品を買うことでより良い人間になったと感じる人の割合(日本16%/グローバル43%)、日々の購買決定においてサスティナビリティを重要視する人の割合(日本41%/グローバル63%)を挙げた。

グローバルでは、既に中古品売買の意識の高まりや、中古品に新たな価値を見出し、Pre-lovedショッピングを通じて購買を楽しむ文化の発展が進んでおり、越境ECでのPre-loved品売買のビジネスチャンス拡大が示唆される結果となったとしている。

「eBay」市場においても、Pre-loved品やRefurbish(再生された使用済みアイテム)商品は「eBay」の総売上の約40%を占めており、中でも2024年3月の「古着」衣料品、靴、アクセサリーの世界的な売上高は、前年比で400%(5倍以上)に増加している。

また、イーベイ・ジャパンによる 「2024年 第1四半期 越境ECレポート」によると、eBayのセラーで、“アクシデンタルアントプレナー”(偶然の起業家)になったと回答した割合が最も多かった国が日本だった。



越境ECによる国内売り上げも伸長し、近年日本セラーの活躍が目立っているとし、その背景に、円安による価格競争力、高速配送、優れたカスタマーサービス、サステナビリティへの対応、そしてeBayの支援サービスの効果によるセラーの増加を挙げ、日本のセラーにとって有利な環境になったとしている。今後もこの傾向は続くと予想されるとし、日本のセラーは国際市場でのさらなるチャンスを迎えるとの考えを示した。

「2024 Recommerce Report」の詳細は、eBayのサイトにて公開している。




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