オリエンタルランドは7月9日、新事業として、日本を拠点とするディズニークルーズを展開すると発表した。ディズニー・エンタプライゼズ・インクとクルーズ事業に関するライセンス契約を締結し、2028年度の就航を目指す。船旅においてもディズニーならではの非日常体験を展開し、新たな体験価値を創出する。
オリエンタルランドは、7月9日開催の取締役会において、日本を拠点とするディズニークルーズを展開することを決議し、ディズニー・エンタプライゼズ・インクと、日本を拠点とするクルーズ事業に関するライセンス契約を締結した。
ディズニークルーズは、船の上という非日常の空間で、ディズニーが展開するさまざまなコンテンツの世界を体感できる。乗船したゲストは、ディズニークルーズならではの、バラエティに富んだ食事や、ホスピタリティにあふれたサービスはもちろん、素晴らしいエンターテイメントなど夢のような船の旅を満喫できる。
料金は、一部の体験や飲食代を除き、客室、キャラクターとの没入感あふれる体験、ラグジュアリーなダイニングからカジュアルダイニングまでの幅広いラインナップの食事やプール、レクリエーションなどを含んだオールインクルーシブとなっているのも特徴の1つだ。
ディズニークルーズは、アメリカで1998年に就航以降、現在5隻が運航しており、今後3隻増え、シンガポールでの就航も予定されている。
オリエンタルランドは、今回締結したライセンス契約に基づき、2025年度から造船を開始し、2028年度の就航を目指しており、当該事業による総投資額は約3,300億円を見込んでいる。
オリエンタルランドグループは、持続可能な社会への貢献と長期持続的な成長のため、2030年に目指す姿を掲げ、よりサステナブルな事業構造へ転換し、持続的に発展するための取り組みを推進している。この取り組みの1つとして、事業の持続的な発展を掲げ、新たな収益機会となり得る新規事業の検討を進めてきた。
日本におけるクルーズ市場に成長が見込めることに加え、これまでのテーマパーク事業やホテル事業で培ってきた運営ノウハウや、ディズニー社との強固な信頼関係という強みが活かせることから、日本を拠点とするディズニークルーズの展開を決断し、ディズニー社とのライセンス契約の締結に至ったとしている。
今後は、船旅においてもディズニーならではの非日常体験を展開し、新たな体験価値を創出するとし、「ファミリーエンターテイメントクルーズ」という、自社ならではのレジャーを実現することで、ゲストに新たな形でのハピネスを提供し続けていく考えを示した。