2024.06.15

動画メディア「McGuffin」、動画とECの連携強化で売上3倍 YouTubeショッピングも活用

McGuffin 林慎哉氏

動画メディア「McGuffin(マクガフィン)」を運営するニューステクノロジーは、2023年10月にECサイトを開設した。YouTubeチャンネルとの連携を強化したことが奏功し、2024年5月時点では、開設月と比較して約3倍の売上高となった。

「McGuffin」チャンネルは、東京のストリートカルチャーを中心とした動画を公開している。登録者数は、2024年5月時点で約36万人となった。企業とのタイアップも増加し、売上高も再生数も伸びている。


▲東京発のカルチャー動画メディア

ECサイト「McGuffin STORE」では、ユーチューブの広告収入の約半分の利益を獲得するなど、開設から順調に推移しているという。2024年1~5月における顧客単価の平均値は約1万円で、新規の購入者が全体の9割を占める。

開設からの手応えについて、「ECサイトの開設の目的である『動画のファンとのタッチポイントを増やしたい』が実現できていると思う。ポップアップストアでは初めて視聴者と直接のコミュニケーションが取れた」(McGuffin 林慎哉氏)と話した。

同社の強みであるYouTubeコンテンツを生かすため、2024年4月にECサイトを構築するシステムを「Shopify」に切り替えた。YouTubeの動画内に商品の写真を載せたポップを表示し、ECサイトへ直接飛べるようにしている。「Shopify」に切り替える前と比較し、ECサイトへの流入数は2倍以上になったという。


▲YouTubeチャンネルにストアタブも設置

「これまでに公開してきた7年分の動画を生かすことができた。チャンネルそのもののファンだけでなく、特定の動画の出演者に興味のある視聴者もECサイトに送客できる」(同)と説明した。


▲動画との連動企画の商品「森下直哉 Car TEE【video series】」

ECサイトへの流入は、インスタグラムなどのショート動画からも多いという。YouTube動画の切り抜きではなく、ショート用に撮影・編集したものを公開している。

「ショート動画は拡散力が強く、コメント率の高さなどの効果を感じている」(同)と話した。

2025年2月までに、チャンネル登録者数を100万人としたい考えだ。

「動画の投稿数や面白さはもちろん、商品をきっかけにチャンネルのファンになってもらいたい。『よく見かけるから』『かっこいいデザインだから』といった動機の購入から、チャンネルに興味を持ってもらう流れを作っていく。東京のカルチャーの注目が高まっていることから、中長期的には海外からの流入も視野に入れている」(同)と意気込んだ。






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