2024.06.16

印鑑の西野オンライン工房、海外の需要捉え「おもてなしセレクション」受賞

井ノ口清一社長

職人が手作業で作った印鑑をEC展開する、印鑑の西野オンライン工房は6月4日、OMOTENASHI NIPPON(おもてなしニッポン)が運営する日本の商品を海外発信するアワード「おもてなしセレクション」を受賞した。海外では珍しい商品で、お土産などのギフト需要の高さが評価された。

同社が販売しているのは、職人が手作りしたこだわりの印鑑だ。京印章制作士である井ノ口清一社長が、注文ごとに筆で手書き文字の印影を書き、職人が彫って作成しているという。

ECサイトでは、こだわって作った商品の特徴を明確に示して訴求。「高品質を宣伝している手彫り仕上げ印鑑の店はたくさんあるが、具体的にどこが高級なのかを書いていないことが多い。他店の手彫り仕上げ印鑑より自信があることを明確に表示している」(同社)。

注文の際には、「親の実印を参考にしてほしい、子どもに姓を受け継いでほしいのでプレゼントしたいとの要望や、苗字や命名のエピソードを記載されるお客さまも多く、その思いも反映している」(同)。

今回アワードを受賞したのは、同社オリジナルの「世果報印鑑(ゆがふいんかん)」。テレビ題字などを手掛ける沖縄の書道アーティスト・書浪人善隆氏とコラボレーションしたもので、「まるでアート作品のように独特。この印鑑は、機械製造のものとは異なり、押印時にもその美しさが際立つ」(同)と言う。

アワードの選定員からは、商品へのこだわりや、海外向けのギフト需要の高さが注目された。




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