2024.05.23

東洋新薬、独自性高い届け出相次ぐ


健康食品・化粧品の総合受託メーカーである東洋新薬は、機能性表示食品の開発に強みを持っている。独自のヒト試験データに基づき独自に制作したSR(研究レビュー)による届け出を積極的に行っている。2024年に入ってからも、「インドマンゴスチン由来ガルシノール」を機能性関与成分とし「肝機能」「活気・活力」「疲労感」訴求を行う機能性表示食品など、独自性の高い、同社の機能性表示食品の届け出の公開が相次いでいる。


「インドマンゴスチン」 3種の訴求、相次ぎ公開


東洋新薬は1月5日、「インドマンゴスチン由来ガルシノール」を機能性関与成分とし、肝機能訴求を行う機能性表示食品の届け出が1月4日付で公開されたと発表した。「インドマンゴスチン由来ガルシノール」は、それまで届け出受理実績がなかった、新たな機能性関与成分だ。

1月4日に公開されたのは、同社の機能性表示食品「インドマンゴスチンタブレットL」の届け出。機能性関与成分としてインドマンゴスチンの特徴成分である「インドマンゴスチン由来ガルシノール」を含有しており、「健康な人の健常域でやや高めの血中ALT値、AST値を低下させる機能があることが報告されています。血中ALT値とAST値は、肝臓の健康状態を示す指標の一つです」と機能性を表示している。

4月24日付では、「インドマンゴスチン由来ガルシノール」を機能性関与成分とし、「日常生活における一時的な活気・活力感の低下を軽減する」機能を訴求する機能性表示食品の届け出も公開された。

4月24日付で公開されたのは、同社の機能性表示食品「インドマンゴスチンタブレットV」の届け出。「インドマンゴスチン由来ガルシノールには、日常生活における一時的な活気・活力感の低下を軽減する機能が報告されています」と機能性を表示している。

4月26日付では、同素材を配合し、「起床時の疲労感をやわらげる」及び「日常生活における一時的な疲労感をやわらげる」旨を表示する機能性表示食品「インドマンゴスチンタブレットF」の届け出も公開されている。

同素材を配合した機能性表示食品では、「肝機能」「活気・活力」「疲労感」のトリプル訴求も可能になると期待できる。

インドマンゴスチンは、インドに自生している、フクギ科の植物だ。果実はスパイスとしてカレーなどに用いられてきたという。健康に対する効果を期待して、インドの伝統医療「アーユルヴェーダ」でも古くから利用されてきたとしている。

「インドマンゴスチン由来ガルシノール」には抗炎症効果があり、多様な機能性につながっていると考えられるという。


▲「インドマンゴスチン」


「葛の花エキス」 『脂肪の分解高める』可能に


1月12日には、「葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)」を機能性関与成分として、「日常の身体活動による脂肪の分解を高める」旨を表示する機能性表示食品の届け出が公開された。

同社が提案する「葛の花エキス」配合品では、すでに150件を超える届け出実績(4月30日時点)が生まれており、機能性表示食品で快進撃を続けている。

これまでは、「葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)」を機能性関与成分とし「肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける」旨や、「日常生活活動時や運動時(3.5メッツ程度のもの)のエネルギー消費(カロリー消費)を高める」旨、そして「日常の身体活動による脂肪の燃焼を高める」旨などを表示する機能性表示食品の届け出が公開されていた。

1月12日に公開されたのは、機能性表示食品「葛の花タブレットLM(エルエム)」の届け出。同製品では「日常の身体活動による脂肪の分解を高める機能があることが報告されています」と機能性を表示している。

同社の「葛の花エキス」は、水への溶解性や、熱への安定性など製剤性にも優れているため、多様な食品形態に応用可能だという。


▲「葛の花エキス」

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