オリジナルグッズの企画制作を行うMAWが2017年11月から運営しているECサイト「ME-Q（メーク）」は、オリジナルの推し活グッズが1個から作れるサービスを提供している。
商品は、グラスやスマホケースなど多数展開しており、そこにイラストや好きなセリフを入れたり、キャラクターのイメージカラーを施したりできる。オリジナルグッズを作るにあたり、ECサイトにはシミュレーション機能を搭載していて、出来上がりがイメージしやすいよう工夫している。
中でも「アクリル」を使用した商品は豊富で、一般的に知られる「アクリルスタンド」以外にも「時計」「カレンダー」、好きなキャラクターグッズを並べる「ひな壇」といった、他社ではあまり見かけない商品も取り扱っている。
また、アクリルは透明の物が一般的だが、同社では、カラーのアクリルも使用している。南條佑治取締役は「推し活には推しカラーがあるので、カラーのアクリルは、どんどん増やしていきたい。24年は縁が光るような新商品を開発するなど、アクリルの幅を広げていきたい」と話す。
他にも、クッキー缶にデザインを施すこともでき、こちらはプレゼントにお菓子を入れるなど、ギフト需要が高いようだ。
同社は2020年から、サイト構築のBASEと連携している。BASEに出品している人であれば、「メーク」で作った作品を簡単に自身の運営するネットショップで販売することができる。また「メーク」から出品した商品が自身のショップで売れた場合も、簡単に注文手続きが簡単に行えるため、BASEでネットショップを運営している人には便利だ。副業で商品のデザインをする人が多いため、利用しやすいように付けた。
同社では自社工場を持ち、さまざまな印刷機や刺しゅう機などを導入して、資材は中国で開発している。日本で唯一というグラスやボトルに360度印刷ができるという米国製の機械は、4色印刷の一般的な機械よりも淡い中間色が表現できるため、イラストなどの再現性が高い商品になるようだ。
「外注する場合、1個から対応してくれるところは少ない。全て内製化することで、高品質な商品を低価格で提供できる」（同）という点が強みだ。
