2020.06.19

オンライン試着の「バーチャサイズ」が大型アップデート ユナイテッドアローズにパーソナライズ比較機能など提供

Virtusizeは6月8日、オンライン試着ソリューション「バーチャサイズ」の大型アップデートを実施。ユナイテッドアローズが運営する「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE」への提供を開始した。ビッグデータ・機械学習・画像解析などあらゆる角度からの情報を用い、大規模な刷新を図ったという。

「バーチャサイズ」は、顧客が過去に購入した商品とサイズ比較ができるオンライン試着ソリューション。今回の大型アップデートでは、パーソナライズ化された体のシルエットと商品の比較が可能となった。Virtusizeの機械学習アルゴリズムにより、ユーザーは体に関するいくつかの情報を入力するだけで自身の仮想シルエットを作ることができ、閲覧中の商品を実際に着用した場合どのように見えるかをUIで確認できるという。ヒートマップ機能を用いた体のシルエットとの比較が可能になったことで、オンライン試着では把握することが難しかった詳細なフィット感をわかりやくすく、簡単に確認することができるとしている。


パーソナライズされたシルエットを作成できる

各商品ページに、画像認識技術とモデル情報を元にしたフィット感レコメンドを表示。購入履歴のあるユーザー、または既に体のデータ作成を行っているユーザーには、おすすめサイズが表示される。新規ユーザーには、よく着るブランドの平均サイズとの比較に基づいた簡易的なガイダンスが表示され、シンプルなパーソナライズサイズレコメンドを可能にしている。


フィット感をレコメンド

その他、「商品の詳細情報をまとめて把握したい」という高いニーズへの対応として、「商品詳細」ぺージにフィット感の比較、サイズ感の比較情報をまとめて掲載した。また商品の追加やソート、お気に入り登録が可能なオンラインワードローブ機能の導入により、新しい商品の購入時にはその中にある商品との比較が可能になっている。

今回のアップデート開発にあたりVirtusizeでは、全ての機能があらゆるユーザーグループの要望を満たしているかを実証するため、オンラインでのファッション商品の購買経験のある50人を超える顧客への1対1のインタビュー、ファッションに関心の高い顧客数百人への大規模なオンライン調査を実施。またデータサイエンスチームによる体比較のため、数千におよぶモデルの身体データや商品データの分析を行い、独自のパーソナライズレコメンドエンジンを開発したとしている。

今回のアップデートに伴いユナイテッドアローズOMO推進部Eコマースチームの内山氏は、「2014年より『UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE』に「バーチャサイズ」を導入し、長くお付き合いさせていただいております。弊社オンラインストアでは取り扱いブランドが多岐にわたり、商品購入時、同一のサイズ表記であってもブランドにより実寸が異なるため実物を着用してみないとわからない、などサイズに関して不安のお声をいただいておりました。これまで、お客様がお手持ちのアイテムと購入したい商品を比較し、視覚的にサイズを把握する機能は多くの方にご利用をいただきました。今回のアップデートでさらに機能が追加、お客様自身の体形イメージと商品を比較できるようになり、これまでとは異なる視点でサイズ把握が可能になりました」と話す。

さらに、「弊社ご利用のお客様のファッション感度は高く、シーズンによって例えばTシャツをオーバーサイズで着用されたいなどニーズの多様化は進んでおり、実寸表記だけでは不足がある中最適な機能でした。バーチャサイズのご利用状況については、購入者の34%がバーチャサイズを利用、中でもサイズレコメンド機能をご利用いただいた方とそうでない方の購入率は約8倍の差があり、多くのお客様へサイズ不安解消を促しているものと認識しております。今後もサイズの悩みを解消するツールにとどまらず、新たな価値提供と安心してお買い物ができるよう、バーチャサイズと共によりよいサービス提供を目指してまいります」とコメントしている。

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