2024.02.13

ファミリア、ビジュアルにこだわった多角的な発信でECも成長

営業部部長兼Webshop店長 菊本能正氏(左)、営業部 佐々木あかり氏(右)

ベビー・キッズ服の製造・販売を手がけるファミリアは、2023年2月にECサイトをリニューアルし、強みであるビジュアルの良さを、より引き立たせた。これまでも子育て世代に向けたイベントやSNS発信に注力し、長年にわたりファンを獲得している。現在のEC売上高は約20億円、EC化率は20%以上だが、ファンの年齢層を広げることで、さらなる成長を目指す考えだ。

同社の強みは商品の機能性だけでなく、かわいらしいビジュアルにある。モデルを起用した商品画像は、社内のスタジオで撮影するなど、世界観を表現するこだわりを具現化している。


▲2023年秋冬のコレクションは「世界を旅する」がテーマだった

2023年2月に、ECサイトをコーポレートサイトと一体化した。ブランドの世界観を反映しながら、商品の情報や子育てに役立つ内容を、ウェブサイト、実店舗、SNS、メルマガで発信している。多角的に表現することで、コンテンツとしての充実度を向上させている。

同社のメインターゲットは、妊婦とそのパートナーだ。子育て前の早い段階でのブランドを認知できるよう、SNS運用やリアルイベントに注力している。
最近はファンの年齢層を拡大するため、子育て世代とは別の、大人や学生向けの雑貨ギフトの販売も開始した。

「子どもの成長に合わせて、ずっとつながっていけるブランドでいたい」(営業部部長兼Webshop店長 菊本能正氏)と言う。


▲店舗で実施する体感型イベント「プレママフェス-for the first 1000days-」

ファンとのコミュニケーション手段として、インスタグラムに注力し、フォロワーは22万人を超える。リールやライブ機能を活用し、顧客の声に応えているという。企業として発信するものとは別に、ファンによる投稿をキュレーションした「アーカイブ」のアカウントを2021年から運営している。

「リアルな着用イメージが伝わると好評だ」(営業部 佐々木あかり氏)と話した。

同社は1950年に創立した老舗で、2016年の「NHK連続テレビ小説」におけるモデルとなったことでも有名だ。


▲兵庫県神戸市のふるさと納税返礼品

「これからも時代に合わせたサイト作りや情報の発信を続けていく。世代やツールを制限せず、多様な表現でコンテンツを充実させたい。信頼を守る使命感がある」(菊本氏)と意気込んだ。







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