2023.11.17

アスクル、対話型生成AIツールを全社導入 全社員のオンライン学習を必須に

アスクルは11月16日、自社専用対話型生成AIツールを全社に導入し、実業務での活用を開始した。全社員のデジタルリテラシーの向上、業務効率化を目的として活用を推進し、セキュリティ面での安全な環境を担保しつつ、さまざまな業務でのAI活用を目指す。

アスクルは、全社員を対象とした自社専用対話型生成AIツールの運用を開始した。今回導入したのは、Microsoft社が提供する「Azure OpenAI Service」を利用する自社専用対話型生成AIツールで、社員は、本ツールにダイレクトメッセージを送ったり、メンションしたりすることで、チャットボットと対話ができる。セキュリティが担保された環境で利用可能という特徴も備える。

例えば、既存のチャンネルやグループでの会話にチャットボットを追加でき、アイデア発案や文章の要約などを自社専用対話型生成AIツールに依頼することが可能となる。その他の業務への応用例として、多言語への翻訳、報告書・議事録の作成、FAQの作成などを挙げた。

今回の自社専用対話型生成AIツール全社導入にあたり、社内では教育体制を構築し、基本的な使い方やセキュリティ上の注意については、全社員を対象に必須受講のオンライン学習を実施する。講座では、チャットボットへの質問のコツや質問の向き不向き等を習得する。

さらに社内勉強会の機会も設けることで、希望者はツールの特性や詳しい使い方についても学習が可能。実践も交えた講習とすることで、理解を深めるとともに実業務での活用を促進する。


▲自社専用対話型生成AIツールの活用例

近年、生成AIが急成長し、画像や文章等の生成に活用する動きが一般にも広まっている。アスクルでも、すでにエンジニア業務のコード生成において「GitHub Copilot」を導入し、活用を継続するなど、AIテクノロジーを積極的に導入している。こうした状況を受け今回、エンジニアのみならず、全社におけるデジタルリテラシーの向上、および業務効率化を目的として、全社員が利用できる自社専用対話型生成AIツールの導入に至ったとしている。

アスクルはこれからも、デジタルの力で最適な変革を進め、社会課題を解決するDX推進を着実に進めていく考えを示した。




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