JR東日本スタートアップとTailor Appはこのほど、ルミネが主催する「ルミネアグリマルシェ」において、ライブコマースデータを活用したマルシェの事前発信・来店促進の実証実験を行う。地域への興味、マルシェに訪れるきっかけに繋げ、期間や場所に縛られない購入機会、移動の創出を目指す。
JR東日本スタートアップは、ライブコマース×データ活用コンサルティングを展開するTailor Appとともに、「ルミネアグリマルシェ」においてライブコマースデータを活用したマルシェの事前発信・来店促進の実証実験を実施する。ルミネでは、都会と畑を結び、食の出会いと学びの機会をつくる農業プロジェクト「ルミネアグリプロジェクト」を展開しており、エキナカのコンセプトショップやマルシェの開催、Web販売を通じて新しい農業のコミュニティ作りに取り組んでいる。
本実証実験では、マルシェ出店者の商品紹介や地域に対する想いを“事前に”ライブ配信し、その場でオンライン購入できる仕組みを構築。SNSを通して地域への興味、マルシェに訪れるきっかけに繋げ、期間や場所に縛られない購入機会、移動の創出を目指す。
ライブ配信は、11月18日と23日に実施。18日は、長野県で農園を経営しているフルプロ農園より、農園や生産者をはじめ、長野の気候・風土を通じた商品を紹介する。23日は、新宿で開催する「ルミネアグリマルシェ」より、18日に紹介した商品をリアル店舗で販売している様子と、おすすめ商品、加工品の特徴や味わいを配信する。
▲フルプロ農園からライブ配信さらにTailor Appが提供するSNSマーケティングオートメーションツール「LiveCommerce force」を通じて、地方生産者と商品購入者の接点拡大・商品購入者のニーズといった消費者データを収集し、地方生産者の商品・サービスのPR露出を拡大するとともに、地方産品の興味・関心を高め、交流の場を広げる。リアルとデジタルを通じて創出し、地域経済の活性化と地域への移動促進に挑戦する。
▲インフルエンサーの神社あゆさんがライブ配信に出演JR東日本スタートアップは、都市型マルシェはリアルならではの訴求力はある一方で、出店する一部の地方生産者とマルシェに訪れる消費者とのコミュニケーションに限定されるという課題があるとし、JR東日本グループが運営するマルシェをより魅力的な情報発信の場とするため、Tailor Appと「ルミネアグリマルシェ」の連携による実証実験に至ったとしている。
さらに「LiveCommerce force」を活用し、これまで地方生産者にとって蓄積が難しかった顧客のコメントを「気づき・発見」としてデータ化、提供を可能にし、リアルだけでは知りえないニーズを活かした商品開発や継続的なコミュニケーション機会を新たに創出する。
今回の実証実験を踏まえ、「地方の魅力を発見・購入・体験可能な一体型プラットフォーム」の構築を検討し、地方生産者と都心での新しい交流・商品販売の仕組みによる地域経済の活性化に挑戦していく考えを示した。
JR東日本スタートアップは、ベンチャー企業やさまざまなアイデアを有する人々から、駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していく「JR東日本スタートアッププログラム」を運営しており、Tailor Appは、「JR東日本スタートアッププログラム2023春」で採択したスタートアップ企業となる。
