ホビー関連商品の製造・販売を手がける壽屋が発売するハンドモデルが自社ECサイトで好調に売れているようだ。企画本部・企画グループの紀平亜貴子氏は「購入者を見るとクリエイターからの購入が多い。従来手を描くクリエイターにとっては画期的な商品で、より細かく簡単に手を描くことができることが購入につながっている要因だ」とみている。
「ARTIST SUPPORT ITEM（アーティストサポートアイテム）ハンドモデル」は、人間の手をモチーフに開発した商品だ。リンゴを持ったり、カメラを持ったりと実際に人間の手が動く様子を再現する。
「手の絵を描く場合は通常、写真を見て描いたり、誰かにそのポーズを取ってもらって描くことが多い。だが、それだと手の細かい部分が書けなかったり難しいことも多い。この商品ならさまざまな状況のシーンを再現できる」（紀平氏）と話す。
▲「ARTIST SUPPORT ITEM ハンドモデル」クリエイターにとって利便性の高い商品のため、同商品は昨年応援購入サービス「Makuake（マクアケ）」で発売し、応援購入総額が1億円を突破した。今年11月、新商品として左手のバージョンも発売した。右手と左手が合わさることで、握手をしたり、拍手をしたり、本を読んでいる様子を明確に描くことができる。
現在、自社ECサイトの注文は海外からも集まっている。今回商品の監修に携わった加々美高浩氏はアニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の制作も手がけていることから、海外の消費者からの購入につながっている。ただそれだけではなく、自主的にインフルエンサーにPRを依頼したりして、海外顧客へ商品の認知を広げることにも注力しているという。
