2023.11.16

楽天、OpenAIと新プラットフォーム「Rakuten AI for Business」発表 最先端AIで企業活動を支援

楽天グループは11月14日、AI分野における戦略的パートナーとして参画しているOpenAI, L.L.C.協力のもと、新しいAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」を発表した。最先端AIソリューションを駆使し、さまざまな企業活動を支援するとし、2024年以降に本格提供を開始する。

楽天グループとOpenAIは、2023年8月に最新AI技術によるサービス開発における協業に合意。楽天グループは、AI分野における戦略的パートナーとしてOpenAI協力のもと、最先端のAI(人工知能)技術を活用し、国内外の消費者や企業に新たなAI体験のを提供を推進している。

同協業の一環として両社は、新しいAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」を発表した。営業、マーケティング、カスタマーサポート、オペレーション、戦略策定、システム開発など、さまざまな企業活動を支援する新しいプラットフォームで、2024年以降、本格的に提供を開始する。

具体的には、データ分析やチャート作成など実用的な分析の手助けを行う「Rakuten AI Analyst(ラクテン エーアイ アナリスト)」や、企業の担当者が効率的により高度な消費者へのサービスを提供できるように手助けする「Rakuten AI Agent(ラクテン エーアイ エージェント)」、企業のあらゆる資料を分析し必要な情報を提供することで顧客からの質問に迅速に回答できる「Rakuten AI Librarian(ラクテン エーアイ ライブラリアン)」といった機能を提供する。

スマートフォンやタブレット等のあらゆる端末から、いつでもどこからでもアクセスできる利便性の高いインターフェースの提供。楽天グループの通信網やクラウド技術を備えたデータセンターにおける、エンドツーエンドでの安全なネットワーク環境での機密データ管理に加え、楽天グループが保有する豊富なノウハウやデータ、OpenAIの最先端技術を用いて、企業にユニークな付加価値を提供するとしている。

本取り組みにあたり、楽天グループのCDO(Chief Data Officer)のティン・ツァイ氏は、「『Rakuten AI for Business』に対して私たちは、AI技術を通じて人類の可能性を拡張し企業の生産性を高め、これまでよりもさらに便利で快適な社会を実現するというビジョンを掲げています。生成AI技術の先駆者であるOpenAIとの協業を通じて、最先端のイノベーションをもたらす可能性があることを期待しています」と述べた。

OpenAIのCOO(Chief Operating Officer)であるブライド・ライトキャップ氏は、「私たちは楽天と戦略的なパートナーとなることで、日本の人々にAIの最先端技術を用いた新たなインターネット体験を届けるとともに、ビジネスパートナーにとって意義のあるソリューションを提供することを目指します」とコメントした。

楽天グループは、国内外で約17億のユーザーを有しており、Eコマース、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信など様々なサービスを提供し、独自の「楽天エコシステム(経済圏)」を形成している。一方、OpenAIは、AIを通じて全人類に利益をもたらすことをミッションに掲げ、AIの研究と開発を担う企業として多くの消費者や企業に AI の最先端技術をもたらすことに貢献している。

両社は今後も、豊富なデータと最先端のAI技術の活用を通じて、ECにおける購買活動に革命をもたらし、世界中の人々へ新たな価値創出を目指していく考えを示した。





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