2023.10.20

化粧品通販のフォーマルクライン、NTT西関連で顧客情報約19万件流出の可能性

スキンケアやベースメイクなどの化粧品通販を展開するフォーマルクラインは10月19日、業務委託先企業のNTTビジネスソリューションズの元派遣社員による顧客情報の漏洩において、約19万件の顧客情報が不正流出した可能性があると発表した。
フォーマルクラインは、テレマーケティングを委託しているNTTマーケティングアクトProCXから、同社が利用するコンタクトセンタシステムを提供するNTTビジネスソリューションズの同システム運用保守業務従事者が、フォーマルクラインの顧客の個人情報を不正に持ち出し、第三者に流出させていたことが判明したと発表した。
10月2日にNTTマーケティングアクトProCXから個人情報の不正持ち出しの被害に遭ったとの連絡を受け、10月3日に同社への業務委託を停止した。
不正に持ち出され、外部流出した個人情報は、フォーマルクラインの顧客の会員ID、氏名(漢字・カナ)、電話番号、郵便番号、住所、性別、年齢、誕生日で、クレジットカード情報や代金引換などの決済に関する情報は含まれていない。
顧客情報の不正流出の対象となる顧客は、主にテレビ通販番組やテレビCMから2022年8月以前にフォーマルクラインの商品を購入した18万8507人となっている。なお、現時点では本件に関する個人情報の不正利用等は確認されていない。
原因については、2019年9月2日より2023年2月1日までの間、NTTマーケティングアクトProCXが利用するコンタクトセンタシステムを提供するNTTビジネスソリューションズの同ステム運用保守従事者が、個人情報が保管されているサーバーへ不正アクセスして顧客の個人情報を持ち出し、第3者に流出させたことが確認されたとし、詳細については、現在警察において捜査中であるとした。
今後については、対象となる顧客に対し、順次謝罪とお知らせの文書を送付するほか、、すでに個人情報保護委員会等の関係機関への報告を行っており、今後も引き続きNTT-マーケティングアクトProCXと協力して調査を進めていくとしている。
なお、個人情報を持ち出したNTTビジネスソリューションズのコンタクトセンタシステム運用保守従事者はすでに退職済みであり、利用しているサーバー上から顧客に関する一切の情報はすでに削除されており、さらなる情報流出がないよう対策を行っている。
フォーマルクラインは、顧客および関係者に謝罪の意を表明するとともに、今回の事態を重く受け止め、再発防止のためより一層の管理体制の強化に努めるとともに、不正アクセスなどの犯罪行為には厳正に対処していく考えを示した。




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