2023.10.13

ファッションECのマガシーク、ここにしかない価値を創出 強みはMD担当の「情報感度」

井上直也社長

マガシークは、2000以上のブランドを取り扱う総合ファッションECサイト「MAGASEEK(マガシーク)」を運営している。2023年には、会員数が360万人を突破した。ファッション雑誌のような世界観の表現や、限定商品の販売で付加価値の創出に注力しているという。

MAGASEEKは、雑誌で見た商品を購入できるという「マガジン+シーク(探し求める)」をコンセプトから始まっている。

「ネット専業を含む多様なブランドの商品を掲載し、ウィンドウショッピング感覚で楽しんでもらえるデザインにしている。コーディネートの提案などのコンテンツにもこだわっている」(井上直也社長)と話す。

差別化戦略として「マガシークだけの特別な企画や商品を増やしていきたい」(同)と考えている。例えばレディースブランドを運営するアルページュのアウトレットセールは、同社のECサイト限定で実施し、「サーバーが落ちそうになるほど」(同)の人気だったという。

同社の強みの一つには、MD(企画や営業)担当者の情報感度の高さがあるという。


▲コーディネートの提案ページ

「取引先のアパレルブランドとのコンタクトを丁寧に取り、トレンドやニーズを素早く取り入れている」(同)と言う。

同社は他にも、総合ファッションECサイト「d fashion(ディーファッション)」やECソリューションサービス「UN/SY(アンシー)」を手がけている。部門をまたいだコミュニケーションの機会を設けることで、それぞれのノウハウを共有し、相乗効果へとつなげている。

現在はOMOのニーズに応えられる機能の追加を考えているという。

「顧客情報、在庫、クーポンなど、実店舗とECサイトをシームレスにつないでいきたい。」(同)と意気込んだ。





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