2023.09.27

【コンビニ初】ファミリーマート、自社ロッカーを1都3県で実証実験 EC商品の受取、フリマサイトの商品発送に対応

ファミリーマートはこのほど、利用者の都合のよいタイミングで、レジを介さず荷物の発送・受取ができる自社運用のスマートロッカー「ファミロッカー」の設置を開始すると発表した。10月より、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県650店舗に順次設置し、利用者の利便性向上や店舗従業員の業務負荷軽減、省力化についての実証実験を開始する。

ファミリーマートは10月より、コンビニエンスストア初の取り組みとして、1都3県の店舗に自社運用のスマートロッカー「ファミロッカー」を設置し、利用者の利便性向上、および店舗の省力化の実証実験を開始する。「ファミロッカー」は、レジを介さず荷物の発送・受取ができるスマートロッカー。ファミロッカーの設置により利用者は、マルチコピー機やレジに並ぶことなく、ファミロッカーでいつでも荷物の発送と受取が可能となる。

さらにヤマト運輸のフリマサイト連携サービスや「宅急便をスマホで送る」、「Amazon」「楽天市場」などのECサイトで購入された商品の受取に加え、新たに「メルカリ」「ヤフオク!」「PayPayフリマ」「楽天ラクマ」といったフリマサイトで取引された商品を発送できる日本郵便の「e発送サービス」、および不在再配達となった書留の受取など、さまざまなサービス、商品の取り扱いが順次可能になり、利用者の利便性向が向上する。

店舗スタッフにおいても、今まで1件あたり数十秒要していたレジでの荷物の取扱い業務が不要となるほか、顧客から預かった荷物を事務所やバックヤードで保管する必要がなくなり、保管場所の問題解決にも繋がることが期待できるとしている。

昨今社会的にも関心が高い物流2024年問題が目前に迫るなか、荷物の発送や受取が可能なロッカーのニーズは年々高まっている。

デジタル化によるEC市場の拡大やフリマサイトなどによる個人間取引の増加、コロナ禍における生活様式の変化により、小口荷物の取扱い量は年々増加傾向にある。これに伴い、ファミリーマート店舗で取扱う荷物も5年前に比べ約1.3倍に増加しており、店舗従業員の作業負荷や荷物の保管場所について課題が顕在化していた。

さらに将来的な人口減少による働き手の不足が見込まれ、店舗運営における店舗従業員の業務負荷軽減や省力化対応は課題であることから、レジを介さず荷物の発送と受取ができる「ファミロッカー」の実証実験開始に至ったとしている。

今後は「ファミロッカー」によりあらゆる荷物を集約することで、配送の効率化に繋げるとともに、店舗業務の削減効果、顧客の利用実績、事業性を精査の上、本格展開の検討を進めていくとしている。






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