アロマ・フレグランスブランドを展開するGRASSE TOKYO(グラーストウキョウ)は、香りに関する商品のEC販売を強化するため、ポップアップなどを開催し、リアルからの顧客獲得につなげている。香りを体験する機会を増やし、ECサイトでリピート購入するファンの育成に注力している。
ECサイトでは、ハンドクリーム、ボディーミスト、お香などを販売している。ブランドを立ち上げた当初から、ポップアップや展示会に参加し、リアルの場で香りを試してもらう機会を作っている。ポップアップで香りを体験した人がファンになり、ECで購入してくれるケースがあるという。
▲紙のお香ポップアップなどで配布するカタログには、ECサイトの情報も記載している。
「1つの香りのファンになったら、オンラインで購入しやすくなると思う。同じ香りの多様なアイテムをそろえているため、ポップアップとECを強化し、ファンを拡大したい」(営業企画部 岩崎綾乃氏)と話す。
香りの商品をECで販売することは難しいという。商品ページに香りに関する説明を詳しく掲載しているが、説明だけでは香りは伝わらない。そのため、購入者には、他の香りのサンプルを同梱し、香りを体験してもらう機会を作っている。
▲アロマライフセットノベルティーを同梱するキャンペーンなども実施している。例えば、桜の季節には桜の香りの商品をノベルティーとして同梱している。2~3年前から実施しており、最も人気のあるキャンペーンとなっている。
「近年、キャンペーンなどを強化したことで、リピーターが増えている。送料無料のキャンペーンや、ノベルティーを付けたり、クーポンを配布したりしている。月に一度は何かキャンペーンを行っている」(同)と言う。
インスタグラムで、キャンペーンを告知し、ファンに訴求している。広告を出稿せず、インスタグラムで新規顧客へのアプローチも行なっている。
「ストーリーズでは、スタッフの香りの感想をアーカイブとして残している。商品を購入する際の一つの参考になればと思っている」(同)としている。男女両方の感想を紹介している。
▲ボディーミストリピーターへの施策として、顧客ごとに香りのサンプルの同梱物を変えたり、キャンペーンのタイミングなどを調整している。
ギフトニーズに対応するため、今後はセット商品やラッピングなどを強化したいという。