2023.09.08

江原道、商品力に加えてEC刷新でリピート強化 映画やドラマへの美粧協力も多数

化粧品の販売、開発を行う江原道は、商品のクオリティーの高さで他社と差別化を図っている。多くの映画やドラマに美粧協力で携わっており、その品質が認められている。今年1月には、ECサイトを刷新し、会員プログラムを提供することで、顧客のリピート率をさらに高めようとしている。

ECサイトでは、ベースメークやケア用品などを販売している。90年代からさまざまな映画やドラマなどに美粧協力として化粧品を提供してきた。ECサイトにも美粧協力のページを作り、協力した作品を一覧で紹介している。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した「怪物」にも協力した。

もともとベースメークが主力商品で、肌本来の質を生かすように粉質にこだわっている。肌の色になじみやすく、シーンや使う人を選ばない商品だ。

「時間が経っても崩れにくい。肌への優しさを考えて開発しており成分は6種類を配合している。シンプルな処方で、仕上がりが良いため、舞台などで使用されやすい」(直販営業部 小野仁成部長)と話す。


▲6種類の成分のみを使ったシンプル処方

リピート施策として、会報誌を発行している。20~30ページ構成で、内容も充実している。月1回のペースで発行している。

リニューアルしたECサイトでは、メンバーシッププログラムの提供を開始した。利用金額に応じて会員ランクがアップし、ECサイトで利用できる「ハートフルポイント」の付与率も上がる仕組み。

スキンケア定期便では、会員限定で「最大20%オフ」「いつでも送料無料」「いつでも休止OK」「ポイントも使用可」といったサービスも提供している。

サイトリニューアルに合わせて、LINE連携にも注力している。会員IDとLINE IDの連携でポイントを付与したり、ソーシャルログイン機能を備えてLINE IDで会員登録できるようにしたりしている。

「既存顧客に向けてはメルマガを配信してきた。この配信手段をLINEにすることで、当社のターゲット層である40~50代の方にも効率よく利用していただけると想定している」(同)と言う。

LINEと連携したサービスを拡充することで、利便性を高め、離脱率も低減するとみている。LINE経由で配送日の変更や指定ができるようにサービスを整備しているという。

LINE限定のセールも実施している。LINEと連携した会員数の拡大を目指しており、さまざまなタイミングでLINE登録を促している。






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