2023.08.31

イーベイ・ジャパン、越境ECトレンドを発表 高額商品が好調、注目市場はオーストラリア

岡田雅之社長

世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」の日本の販売事業者(セラー)を支援するイーベイ・ジャパンは8月25日、越境EC販売を展開する個人や法人向けの対面イベントを開催した。直近のマーケットや出品カテゴリーごとのトレンドを発表した。注目すべき市場としてオーストラリアを挙げた。
 
同イベントにはeBayのアカウントを持つ個人や法人のセラーが約30人参加した。
 
「イーベイはこれからさらに日本に投資していく。セラーに向けた情報提供をこれからもしていくので、一緒に前に進んでいきたい」(岡田雅之社長)と話した。
 
日本のセラーが好調であることから、さらなる成長のため出品の強化や販路の拡大を提案した。

ファッション、自動車関連、おもちゃなど、各カテゴリーのマネージャーが海外で人気のブランドや商材の傾向について説明した。
 
複数の担当者が、「円安の影響で高額商品の取引が目立つ」と話した。
 
ビデオゲームやトレーディングカードなどトレンドの変化が早いカテゴリーは、イベントやコンテンツを事前に確認して、出品内容に反映することが得策だという。日本製の自動車関連部品やカメラ、DJ機器は国内と売れ筋が異なるものもある。複数国で出品し、傾向をつかむことが重要だと説明した。
 
注目の市場としてオーストラリアを挙げた。「毎月約1000万人が『eBay』を利用している。日本製品だとポケモンやカメラが特に人気。季節が逆になるので、ジャケットや釣り具などの季節物も他国と組み合わせて出品することで、通年の販売が可能になる」(eBay Australia エリック・チェン氏)と理由を説明した。
 
年末商戦に向けて、出品の強化と販路の拡大を提案した。8カ国のeBayサイトに商品を同時出品できる「eBay mag(マグ)」の利用を勧める。
 
ポータルサイト内で紹介しているホットワードのレポートから、世界中でどのような言葉がよく検索されているかを把握することも効果的だという。
 
詐欺事例の増加についても言及した。
 
「バイヤーによるフィッシング詐欺が増えている。『支払いができない』『商品が届かない』というメッセージでは、添付のURLを開くのではなく、自分のポータルサイトから直接状況を確認してほしい。被害に遭ったときにはすぐに相談してもらいたい」(担当者)と呼びかけた。



▲セミナー後は懇親会を開催した



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