ナチュレジャパンは、次世代エイジングケアブランド「PERFECT NMN（パーフェクトエヌエムエヌ）」において、試行錯誤を繰り返しながら、事業を成長させている。高価格帯や日本での認知不足など、さまざまな課題を解決しながら、売り上げの増加につなげている。
「NMN」とはニコチンアミドモノヌクレオチドと呼ばれるビタミンB群の中に含まれる成分の一つのこと。サプリメントとして摂取することで、エイジングケアや美容に効果があると言われている。
厚生労働省は2020年3月、「NMN」の区分を従来の「医薬品」から「食品」に変更した。同4月には、慶応大学のNMN研究チームが、男性10人の臨床検討報告の論文を雑誌「Endocrine Journal（日本内分泌学会）」に掲載した。これにより従来、不安視されていた安全性が確認されたという。
2021年、ナチュレジャパンは「NMN」商品の販売を開始した。発売当初は「NMN」の認知が低く、販売に苦戦したという。
「今でもまだ『NMN』の言葉は浸透していないが、当時はもっと知られていなかった。さらに広告の運用会社に運用を依頼しても、『流行らないのでは』と厳しめの声をもらうこともあった。1万円以上の高額なサプリメントで、さらに日本で知られていない商品なので、当然の反応だった」（橋本真弘代表）と振り返る。
▲PERFECT NMNその後、オフラインでは卸売りや輸出などを通じて、販路を拡大した。オンラインでは、インフルエンサーマーケティングを活用し、認知拡大を図ったという。
「インフルエンサーマーケティングでは、友人に依頼するなど、身近なところから開始した。当時は『NMN』のことを投稿するインフルエンサーはほぼいなかった。身近なところから着手し、消費者が検索したときに、SNSで投稿が出てくることを目指した」（同）と説明する。
2023年5月には、従来販売していたNMNサプリメントの内容量と純度を増やし、「PERFECT NMN」としてリニューアルした。
テレビや雑誌などで「NMN」が取り上げられる機会が増えており、リニューアル商品のデジタルマーケティングを強化することで、さらなる売り上げ拡大を目指していく。
