2023.08.08

ドゥボンヌオーギュル、G7提供メニューのアレンジ商品で成長 夏場でも売れ行きは順調

鈴木崇志代表

湯島に実店舗を構えるドゥ ボンヌ オーギュルは、2022年11月に洋菓子のECサイトを開設した。商品開発にこだわり、夏場でも売り上げは落ち込んでいないという。「G7広島サミット2023」で提供したメニューのアレンジ版を販売し、売り上げは好調だ。

ケーキや焼き菓子などの洋菓子を販売する「パティスリー ドゥ ボンヌ オーギュル」は、鈴木代表がホテルのパティシエとして磨いた腕を生かし、独創性の高い商品作りを徹底している。

さまざまな同業他社がEC業界に参入する中で、同社もECサイトを開設し、ユニークな商品展開に注力している。例えば、実店舗をオープンした時から販売している「もなかマシュマロ」は不動の人気商品だ。


▲「もなかマシュマロ」

「6種類の定番商品に加え、毎月2種類程度、季節に合わせた商品を販売している。縁起の良い梅をモチーフにしており、中にフルーツジャムとマシュマロが入っている。他社では見ない商品だ」(鈴木代表)と話す。

縁起の良い形に加え、もなかとマシュマロという珍しい組み合わせで、人気ユーチューバーに紹介されたこともあるという。SNSで商品が拡散され、認知度も上がった。

ギフトのニーズも多く、贈答用の箱やラッピングなども用意している。ギフトセットもあり、ギフト需要に応えている。

全国から購入できるECサイトの強みと、商品力で通常なら売り上げの落ち込む夏場でも順調に推移しているという。

5月22日、「G7広島サミット2023」のワーキングディナーで提供したデザートメニューをアレンジした商品を発売した。


▲「G7広島サミット2023」での提供メニューのアレンジ

中でも、「チョコおこし」は珍しい商品だ。「日本で古くから食されている『おこし』を海外の方にも食べていただきやすいように、チョコレートと合わせた。差別化できる商品として、新ジャンルで勝負した」(同)と言う。


▲「チョコおこし」

チョコレートは夏場に売れ行きが落ちる商品だが、「G7広島サミット」で提供したメニューということもあり、売れ筋商品となっている。中元用のセットなども用意し、ギフトセットでの購入を促している。

商品力を引き続き磨くとともに、SNSでの動画配信にも注力していきたいという。

「まだあまりSNSに力を入れられていないため、模索中だ。以前、インスタグラムのリール動画でウェディングケーキの制作動画を投稿したが、約2万回再生された」(販売責任者・宅間綾子氏)と話す。

動画などで認知をさらに高め、さらなる利用者獲得につなげる。





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