2020.06.01

クックパッド、「先払い型ライブコマース」の提供開始 第1弾は「まぐろ解体ショー&販売会」

クックパッドは6月1日、生鮮食品EC「クックパッドマート」において、商品を事前に購入したユーザーが商品到着までの間にさまざまな体験を楽しめる「先払い型ライブコマース」を開始。生産者の思いや生産の現場を消費者に知らせる機会の提供を図る。

「先払い型ライブコマース」は、「クックパッドマート」で生鮮商品を事前購入した顧客に対し、商品を届けるまでの間に生産者や食材にまつわるストーリーやさまざまな体験を提供するサービス。

例えば、来年収穫予定の米を田んぼの区画ごと販売し、事前購入した顧客に向けて田植えや収穫に参加する権利、ライブ配信などによる成長過程の確認や生産者とのやりとりを楽しめる機会など、食材にまつわるさまざまな体験を提供するといった使い方ができるという。利用する消費者は、実際に生産地に出向き、馴染みの農家から直接買い物をしているような体験を得ることができるとしている。

生産者にとっては、事前購入により売れ残りを気にせず生産に集中でき、廃棄の削減にもつながる。消費者の反応を直接感じることができ、消費者のニーズを捉えた生産が可能になるというメリットがある。一方、消費者は、商品が届くまでのさまざまな体験を通して食材や生産者について知ることができ、食べるだけではない楽しみが広がるとしている。


「先払い型ライブコマース」の仕組み

「先払い型ライブコマース」第1弾は、6月1日より販売を開始した横浜中央卸売市場の老舗のまぐろ問屋「八清」による「まぐろ解体ショー&販売会」で、6月6日の7時よりYouTubeライブにて配信を行い、捌いた本まぐろをその日のうちに購入者に届けるという。普段見ることができない解体の過程や、「八清」による解説や視聴者から寄せられたコメントへの回答などのやりとりを楽しむことで、オンラインでありながら市場で買い物をしているような体験を提供するとしている。

新型コロナウイルスの影響を受け、マルシェや朝市など食に関するイベントも中止や延期が続いており、生産者と消費者の接点は減少。販売やコミュニケーションの機会が失われている。緊急事態宣言の解除に伴い、イベントなどの開催制限の段階的な緩和が発表されたが、以前のようなイベントや生産地での交流の機会を作ることはまだ難しい状況にある。こうした状況を受けクックパッドマートでは、4月17日より毎週末、オンラインで利用できる「#おうちで楽しもう」マルシェを開催し、販売機会を求める生産者と食材との出会いを求める消費者をつなげてきた。

また、近年の消費者は商品の背景にある「ストーリー」に共感して購入する傾向が強くなっており、「先払い型ライブコマース」を通じて消費者が生産者の想い、生産の現場を知る機会を作ることで、生産者と消費者のより良い関係を構築していくとしている。

「先払い型ライブコマース」第1弾となる「まぐろ解体ショー&販売会」は、豊洲・大田・川崎・横浜の各市場や築地魚河岸と連携して6月5日~6月7日に開催する「市場めぐり」マルシェ第2弾の特別企画にもなっている。

加えてクックパッドならではの試みとして、「先払い型ライブコマース」利用者が購入した食材のおいしい食べ方・レシピ投稿を推進し、他の利用者や生産者へ伝えることにより、料理の楽しさを広げる取り組みを実施。第1段となる今回は、6月5日~6月14日にInstagram投稿キャンペーンを開催する。クックパッドマートで購入したまぐろを使った料理の写真をInstagramに投稿した人の中から、優れた投稿を選出。入賞者には、最大1万円分のクックパッドマートで使えるクーポンなどが贈られるという。


「まぐろ解体ショー&販売会」概要

【販売スケジュール】
販売期間:6月1日8時~6月6日8時
商品配送日:6月6日
※商品は売り切れ次第終了

【販売場所】
クックパッドマートアプリ上にて開催

【ライブ配信日時】
ライブ配信:6月6日 7:00~
再配信:6月6日 19:00~

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