2020.01.30

楽天ユニオン、公取委に排除措置請求 4000件の反対署名も提出

公取委に署名と措置請求書を提出した楽天ユニオンの勝又勇輝代表(写真右から2人目)


【記者の目】ユニオンの本命は”違反点数制度”か


楽天ユニオンの公正取引委員会への働き掛けは、マスコミでも大きく取り上げられ、楽天にもインパクトを与えた。ただ、楽天としては公取委にノーを突き付けられない限りは、「共通の送料無料」施策を断行するだろう。

楽天ユニオンの動きで気になる点がある。公取委に排除措置を請求したのは「共通の送料無料ライン」だけだが、署名を集めているのは「アフィリエイトの料率変更の撤回要求」「決済システム『楽天ペイ』の撤回要求」「違反点数制度・罰金制度の廃止、罰金返還要求」の計4項目ある。

楽天ユニオンの勝又勇輝代表は、「本当は違反点数制度も排除措置を請求したいが、消費者にとっても分かりやすい『送料無料ライン』からターゲットにした」と説明する。加えて「次は違反点数制度の排除措置を求めたい」と話した。

勝又代表は過去に、楽天から違反点数制度によって退店させられた経緯がある。楽天ユニオンには、違反点数制度で罰金を請求された店舗などが集まっているようだ。

店舗の反発が大きい「共通の送料無料ライン」から楽天の足元をすくい、本命の違反点数制度の切り崩しにかかろうとしている思惑が見え隠れする。

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