2023.07.06

【動画レポート】富澤商店、新工場を神奈川・相模原に開設 将来的な物流効率化へ

小麦粉などの菓子材料を店舗とECで販売する富澤商店は5月、神奈川・相模原に新工場を開設した。同工場では、仕入れた小麦粉を、店舗・通販用の商品へと小分けにする作業などを行っている。

新工場には、将来的な商品物流の効率化に向けた工夫も施されているという。従業員の働き方を重視した設計にもなっており、移転前の人員の7割が、移転後も継続して勤務しているという。


【<動画レポート>神奈川・相模原の工場を酒井記者が取材】



小麦粉の小分けを実施


富澤商店の新工場では、主に、20キログラム以上の業務用の小麦を入荷・保存し、0.5~2.5キログラムの、店販・通販用の商品へと小分けにする作業を行っている。


▲神奈川県・相模原の新工場外観

小分けにした商品は、同じ相模原地区にある物流センターへと輸送される。


▲小分け作業の様子
 
工場内は常時、気温28度以下、湿度40%に保っている。工場では、小麦以外にも、豆類やドライフルーツ、チョコレートなども管理している。
 
チョコレートの場合、気温が28度を上回ると溶けてしまう。そのため、低温で管理する設備を整えているという。
 
工場では、内部の気圧を一定に保っており、空気が中から外へ流れる陽圧管理の設計となっている。虫やほこりなどの異物が、工場内に侵入するのを防ぐためだとしている。


▲工場内に設置された捕虫器

工場内には、捕虫器を26台設置している。捉えた虫が、どんな経路を通って工場内に侵入したかをトレースするシステムも導入している。工場内で扱う食品に、万が一にも異物が混入しないよう、徹底しているとしている。


7割が移転後も継続

 
新工場では、従業員の働き方も重視しているという。
 
同工場では、1日当たり50人が作業を行っており、登録者数は約300人だという。30~40台の子育て世代の女性が中心だ。

新工場には、旧工場の1.5倍の席数を設置。旧工場と同じ業務量でも、同時に作業できる人数を増やした。その結果、一人一人が余裕をもって作業を行えるようになったとしている。
 
旧工場がもともと働きやすい職場環境だったこともあり、旧工場から4駅離れた新工場へ移転した後も、旧工場の人員が継続して勤務してくれているという。人員の継続率は7割に達しているそうだ。






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