2023.07.06

楽天、夏トレンドを予測 「外向き需要」「節約意識」向上、旅行用品や冷感グッズに注目

楽天市場 マーケティング担当 小野詩織氏(左)、各部門のトレンド予測のキーワード(右)

楽天グループ(楽天)は6月27日、今夏の物販トレンドを発表した。外出や旅行向けの需要の回復と節約意識を踏まえたトレンドを予測した。すでに前年の流通額を上回った商品としてスーツケース、「冷感」関連商品などを挙げた。
 
物販のトレンドを表すキーワードとして、外出や旅行向けの需要回復の「Return to Normal(リターン・トゥ・ノーマル)消費」、節約意識の「物価対抗消費」を紹介した。今年の夏は「外向き」志向の回帰と同時に、屋内で充実した時間を過ごす「内向き」志向もあるという。
 
「コロナが第五類に移行して初めての夏となる。『楽天市場』と『楽天ブックス』の購買データ、社会情勢、気候、SNSから分析した」(楽天市場 マーケティング担当 小野詩織氏)と語る。

「楽天市場」や「楽天ブックス」において「Return to Normal消費」として拡大傾向にある商品を紹介した。2023年3~5月の商品流通額では、「折りたたみ傘」が前年同期比約1.7倍、「スーツケース」が同約2.2倍、「浴衣」が同約1.8倍となっている。特に折りたたみ傘はコンパクトなものが人気だという。
 
「推し」のキャラクターをアピールするバッグ「痛バッグ」が同約6.7倍、タイトルに「推し活」と入った書籍は同約1.8倍と好調だ。
 
「コロナ禍で視聴した動画で『推し』ができ、イベントが開催されるようになってから『推し活』をする人が増えたのではないか」(同)と語った。
 
「物価高対抗消費」として伸びている商品では、「まとめ買い」対象商品が同約1.5倍、「冷感(触れると冷たく感じるもの)」関連商品が同約1.4倍となっている。炭酸水やレトルトカレーなど、夏に好まれる食品をまとめ買いすることで出費を抑える傾向がある。冷房などの電気代を抑えられるような「冷感敷パッド」「クールタオル」も人気だという。


▲ペット向けの冷感グッズも人気

「今年は旅行を計画する人も多く、猛暑が予想されている。ここに挙げた商品はさらなる需要拡大を予測している」(同)と語った。









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