2023.06.15

日本玩具協会、玩具市場は6.7%増で過去記録 EC化率は低下傾向

日本玩具協会が主催する東京おもちゃショーの様子

一般社団法人日本玩具協会は6月6日、22年度の国内における玩具の市場規模データを公開した。玩具の市場規模は、上代価格(希望小売価格)ベースで9525億円だった。前年度比6.7%増となり、2年連続で最高記録を更新した。


▲少子化の中でも玩具市場は拡大した(日本玩具協会公式サイトより)
 
玩具販売事業者のEC化率は、コロナ禍の影響で25%程度まで上がったものの、2022年以降はリアル回帰の傾向で低下しているという。
 
玩具の市場規模が過去最高を更新した要因として、カードゲーム・トレーディングカードの市場規模が、前年度から572億円伸ばして2349億円市場になったことが挙げられる。プラモデルやフィギュア、鉄道模型も好調で、ホビー分野もさらに伸びたという。
 
「玩具の大人市場が広がっており、少子化の中でも市場はさらに成長すると考えている。インバウンドの影響もあり、アニメのフィギュアなどの売り上げも好調だ」(見本市委員会専門委員 藤井大裕氏)と語る。
 
カプセル玩具市場は同35.6%増の610億円となった。これを合わせると国内における玩具の市場規模は初めて1兆円を超えた。
 
「コロナ禍収束後は、売り場作りの工夫もあり、店舗での購買が目立つ」(同)とリアル回帰の傾向を示した。
 
近年の値上げの影響については、「ギミックなどの付加価値を付けることで、値上げをしても需要は落ちていない」(同)と語った。





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