ジェイフロンティアは6月14日、医療機関、薬局向けオンライン診療・服薬指導・処方薬配送アプリ「SOKUYAKU（ソクヤク）」において、処方薬配送網を活用した薬局・ドラッグストア特化型「医薬品・日用品・食品デリバリーサービス」の提供を開始した。これにより
薬局・ドラッグストアは、店舗の商品を「SOKUYAKU」アプリ上で販売できるデリバリーサービスを手軽に開始できる。
ジェイフロンティアが提供する「SOKUYAKU」は、スマートフォンを活用し、自宅やオフィスに居ながらオンライン診療、服薬指導の受診、最短当日中の薬の受け取りを可能にするオンライン診療・服薬指導・処方薬宅配サービス。患者向けには、かかりつけ医・薬局の登録、おくすり手帳の機能や待ち時間なしで処方薬が受け取れる来店予約機能を備える。一方、病院・クリニック・薬局向けに、予約管理機能や問診票管理機能など、オンライン診療やオンライン服薬指導に必要な機能を提供しており、追加の設備投資なしで簡単に導入ができる。
このほど、「SOKUYAKU（ソクヤク）」の処方薬配送網を活用した薬局・ドラッグストア特化型「医薬品・日用品・食品デリバリーサービス」（以下、本サービス）の提供を開始した。
▲欲しい商品を探しやすいアプリ画面本サービスを導入することで、薬局・店舗で取り扱っている医薬品・日用品・食品を「SOKUYAKU」アプリ上で販売できるデリバリーサービスを1店舗単位で手軽に開始することが可能になる。
「SOKUYAKU」がこれまでに構築した処方薬配送網を活用することで、購入者にとってより利用しやすい配送料でのデリバリーサービスの提供が可能なことに加え、商品のピッキングと梱包が完了してから配送処理を行うため、注文受付後に即時対応する必要がなく、店舗の営業を妨げずに対応できるという特徴を備える。
薬局・ドラッグストアで販売している主な医薬品・日用品・食品の写真や情報はあらかじめ「SOKUYAKU」上に登録されているため、商品登録手続きに手間取ることなく、簡単な操作のみで最短即日からデリバリーサービスを開始することが可能だ。
これまで「SOKUYAKU」は、オンライン服薬指導・処方薬配送サービスとして調剤薬局や調剤併設型ドラッグストアを中心に導入されてたが、本サービスの提供開始に伴い、全ての薬局・ドラッグストアで利用可能となった。
「医薬品・日用品・食品デリバリーサービス」は、基本利用料はなく、注文ごとに利用料金が発生する従量課金制となる。札幌市内からの提供開始となり、導入1号店として、「ツルハドラッグ 本町店」での運用を開始した。
一方、「SOKUYAKU」を利用する消費者においては、オンライン診療や薬の受け取りに加え、医薬品・日用品・食品のデリバリーが同じアプリ内で完結できるほか、薬局・ドラッグストアで取り扱う商品に特化した設計により、欲しい商品を探しやすいというメリットがある。
コロナ禍により、服薬指導・処方薬配送サービスを導入する薬局が増え、自宅療養の患者も外出せずに処方薬を受け取れるようになった。これに伴い、処方薬に限らず医薬品や日用品・食品などの配達サービスへのニーズも高まっており、すでに一部の薬局やドラッグストアでは、フードデリバリーサービスを活用したデリバリーサービスの提供を開始している。
しかし、フードサービスに特化したアプリ画面は、種類の多い医薬品・日用品・食品等の商品掲載に適しておらず、消費者は欲しい商品を探しにくいという課題があった。また、フードデリバリーサービスは注文受付後の速やかな配送を前提としているため、配送料が高額になりやすい、迅速な梱包作業が求められ営業中の店舗では対応の負担が大きいなどの課題があったとし、薬局・ドラッグストア特化型で、配送時間にゆとりを持たせた「医薬品・日用・食品デリバリーサービス」の提供に至ったとしている。
「SOKUYAKU」は今後も、オンライン診療・服薬指導のさらなる利便性向上を図るとともに、医療機関のDXに貢献する取り組みを推進していく考えを示した。
