経済産業省、一部玩具の販売を規制 「マグネットセット」「水で膨らむボール」が対象

経済産業省は5月19日、消費生活用製品安全法施行令の一部改正を公布する。同法における特定製品に、新たに磁石製娯楽用品（マグネットセット）と吸水性合成樹脂製玩具（水で膨らむボール）を指定し、技術基準に適合しない製品の販売を規制する。ECモール運営事業者に対しての呼び掛けも実施している。施行日は6月19日で、12月18日までは経過措置期間とする。
　
今回の改正は該当する2製品の誤飲による事故の危険性と重大性の大きさが背景にある。マグネットセットは玩具としてではなく「14歳以上向けストレス解消」などの用途で販売されている場合もあるが、子ども向けではない製品についても、新たな規制の対象となる。
　
同省はすでに大手ECモール運営事業者に対して出品者への周知を要請している。海外の事業者による出品も規制する考えだ。自社ECの販売で既に在庫を抱えている業者などには、半年間の経過措置をとる。