AnyMind Groupは5月12日、インドネシアでEC支援事業を展開するDigital Distribusi Indonesiaの発行するすべての株式を取得し、子会社化すると発表した。インドネシアにおける初のM＆Aにより、東南アジア最大の人口及び市場規模を誇るインドネシアを起点として、アジア全域におけるEC支援機能の強化、およびさらなる事業拡大を目指す。
AnyMind Groupは「Make Every Business Borderless」をミッションに掲げ、ブランド構築、生産管理、メディア運営、ECサイト構築・運営、マーケティング、物流管理等のソリューションをワンストップで支援するプラットフォームを提供。アジア・中東を中心に世界13カ国・地域にて事業を展開している。
このほど、ECイネイブラー（IT、流通およびマーケティング機能を複合的に備えECバリューチェーン全体を支援する企業）として、インドネシア国内において法人向けにEC支援事業を展開するDigital Distribusi Indonesiaの発行する全株式を取得し、子会社化する。なお、子会社化後も、Digital Distribusi Indonesiaの現経営陣は引き続き同社の経営に関与する。
東証グロース市場上場後初のM＆Aとなる本件は、AnyMind Groupにとって8件目のM＆Aであり、インドネシアにおいて初、およびEC支援企業初のM＆Aとなる。
AnyMind Groupは本子会社化により、自社のEC関連プロダクト、テクノロジー開発体制やグローバルネットワークと、Digital Distribusi IndonesiaのインドネシアにおけるECオペレーションチームやクライアントネットワークを相互に連携することにより、アジアにおけるEC支援事業の基盤を確立させたいとの考えを示した。
本取り組みについて、AnyMind Group共同創業者兼CEOの十河宏輔氏は、「当社は、創業年である2016年よりインドネシア市場の成長可能性を強く認識しており、いち早く事業展開を開始しておりました。Digital Distribusi Indonesia社の子会社化により、インドネシアにおけるEC支援領域への本格参入を行います。今後当社は東南アジア最大の市場である、インドネシアにおけるEC支援を推進してまいります」とコメントした。
Digital Distribusi Indonesia CEOのTatum Kembara氏は、「私はAnyMind Groupを知った当初から、Digital Distribusi Indonesiaと大きなシナジーを生むことができると感じていました。Digital Distribusi IndonesiaはインドネシアのEC領域に関する専門知識と実績を持ち、AnyMindはテクノロジーの強みとアジア全域におけるネットワークを有しています。今後これらの強みを掛け合わせることで、クライアントにより大きな価値提供ができると確信しています」とコメントした。
▲Tatum Kembara氏Tatum Kembara氏は今後、マネージングディレクターとしてAnyMind Groupの経営陣に加わる予定となっている。
