2023.04.28

アスクル、物流センター火災の訴訟で判決 段ボール回収業者に51億円超の賠償命令

火災のイメージ(実際の火災現場とは関係ありません)

アスクルはこのほど、2017年に生じた自社物流センター火災に関し、宮崎を相手方として2020年8月に提起した損害賠償請求訴訟に勝訴したと発表した。

アスクルは、所有するダンボールなどの再生資源を宮崎に継続的に販売する契約に基づき再生資源の販売を行っており、「ASKUL Logi PARK首都圏」(当時、埼玉県入間郡三芳町所在)の端材置き場において継続的に再生資源の引き渡しを行っていたが、2017年2月16日、宮崎の従業員が再生資源の回収運搬作業を行う際、フォークリフトの不適切な使用などにより、火災を引き起こした。

アスクルは2020年8月6日、宮崎に対し、同火災による物流倉庫の全損、近隣住民に対する補償、火災対応のための多大な人件費の投入、代 替え物流センターの解説といった直接的損失のほか、販売機会の損失などの間接的損失を含め、自社が被った損害として、101億591万6808円および、その遅延損害金を求める損害賠償請求訴訟を提起している。

2023年4月26日、東京地方裁判所は、宮崎はアスクルに対し、51億1859万4268円、およびこれに対する遅延損害金を支払う、訴訟費用の2分の1を宮崎が負担する、同判決は第1項に限り仮に執行できる旨の判決を言い渡した。

アスクルは今後の対応について、判決内容を十分に精査し決定する考えを示した。自社業績への影響を含め、本判決について今後開示すべき事項が生じた場合は速やかに公開するとした。




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