Cafe24 Japanは、越境ECにも強いECサイト構築サービス「Cafe24（カフェ24）」を提供している。国内向けはもちろん、越境ECサイトにおいても初期費用、月額費用、販売手数料は無料。越境ECに役立つ翻訳機能やバックヤード機能、マーケティング機能などをそろえている点も強み。正代誠社長に「Cafe24」の越境EC支援サービスについて聞いた。
最大8言語、15サイトを1つのIDアカウントで管理
――「Cafe24」を通して越境ECに取り組む事業者は増えているのか？
越境ECに取り組む事業者が増えている。コロナ禍により、店舗にお客さまが来ない中、ECに参入する企業も現れ、ECプレーヤーの数も増加した。EC市場が拡大した一方、ECプレーヤーが増加したことで価格競争が激しくなり、なかなか利益が出にくい状況になっている。
モール展開を行っている事業者も販売手数料が負荷となり、利益が確保しにくい状況となっており、新たなマーケットで利益を獲得しようとする事業者が増えてきている。
インバウンドが来ない中、外国人への販売が減少した「日本人形」「甲冑」「兜」など日本の伝統工芸品・美術品を取り扱う事業者からの問い合わせも増加している。
――越境ECを支援する特徴的な機能は？
越境ECを支援する特徴的な機能に加え、翻訳サービス、SEO設定サービス、海外配送を支援するサービスがある。
当社は国内ECサイト構築を始め、多言語ECサイト構築をできる仕組みを提供している。最大8言語、15サイトを1つのIDアカウントでの運用管理ができる。
ローカライズした商品情報の翻訳を希望する事業者にリーズナブルな「Cafe24 翻訳サービス」も提供している。対応言語は英語、韓国語、中国語（簡体・繁体）、ベトナム語だ。
海外ユーザーからのECショップ訪問数を増やすためのサービスとして、「越境ECショップ SEO設定サービス」もある。現地で最も多く使われている検索エンジンに合わせてSEO設定ができる。さらに現在のECサイトのSEO状態を点検し、検討結果によって顧客流入を高めることも可能だ。
越境ECで課題となる海外物流を迅速に構築し、正確に海外へ送り届ける「ABROAD 海外発送サービス」も提供している。関税納付や輸出申告などの煩わしさから解放されたい事業者や、件数が少なくても比較的安価な費用で海外発送したい事業者などに好評だ。
