日本最大級の製菓・ベーカリー関連商品のスペシャリティーリテーラーとして創業104年を迎える富澤商店はこのほど、神奈川県相模原市に新工場を設立する。衛生管理基準の観点も踏まえ、新しく製造機能に特化した設備を導入し、安定した高品質の商品製造を目指す。
富澤商店は、実店舗販売とオンラインショップ、卸販売を通じ、パンや菓子の材料をはじめ、器具・道具やラッピング資材、スパイス、和菓子材料、洋食材、和食材、豆、中華、エスニックにいたるまでの幅広いカテゴリー、産地・品質にこだわった9000以上の食材を中心とした豊富なアイテムを販売している。
このほど、2023年5月上旬に神奈川県相模原市・橋本台に新たな工場を設立する。新工場では、製造現場と倉庫を含む工場全体にコールドチェーンの物流方式を導入する。近年の気候変動により常温商品の品質管理が困難になったとし、工場全体にコールドチェーンの物流方式を導入することで品質劣化を防ぎ、消費者に高品質な商品を届けることができるとしている。さらに外気を除湿して取り込む陽圧管理で工場内の空気を清潔に保つことで、食品衛生管理に適した工場となっている。
2021年6月からのHACCP導入および運用の完全義務化に伴い、高い衛生管理水準での食の安全・安心を提供できる最新鋭に設備を導入する事により、安定した高品質の商品を製造することが可能となった。これに伴い、食品ロスの削減、コストコントロールを実現するとしている。ISO取得を前提とした品質管理システムの導入も予定しており、製造品質向上の達成と、よりよい品質を目指しながら、常に適正な価格での商品提供を目指す考えを示した。
富澤商店では創業104周年を迎えるにあたり、海外展開強化、新工場設立を軸にこれからもさまざまなコンテンツを展開するとしている。
