2022.11.12

「だるまや」、ECサイトで1点ものの中古レコードを10万枚販売 「収入」よりも「好き」を大切に

萩原貴久代表

池袋でレコードショップを営む「だるまや」は、同名の自社ECサイトを運営している。代表の萩原貴久氏は、個人事業主として、同店舗を設立した。現在、売り上げの約8割をECが占める。1点ものの中古レコードを販売している。「収入」よりも「好き」を大切にしているという。

現在、同社がECで販売しているレコードは約10万枚。実店舗ではそのうち2万枚を販売しているという。「在庫が多く、探しやすいこともあり、売り上げの中心はECだ。貴重な商品などは、問い合わせのみで販売しているものもある」(萩原氏)と話す。

中古レコードを販売するにあたり、難しいのは価格設定だという。「同じレコードでも、海外版と国内版で価格が異なったり、状態によっても変わったりする。中古レコードは種類も多いため、知識がないとできない商売だと思う」(同)と話す。在庫確保や価格設定など、参入が難しいのも中古レコード業界の特徴のようだ。


▲実店舗には2万枚、ECでは10万枚のレコードを販売している

「最近増えているのは、おそらくCDすら買っていなかったような世代だ。その世代からすると、CDもレコードも一緒。アート品として、より楽しめるレコードが好まれているのかもしれない」(同)と話す。

実店舗にも、昭和歌謡やシティーポップのレコードを探しに来る若年層が増えているという。

「海外販売できるモールに出品しているが、コロナの影響で売り上げが伸びている。大きな売り上げの伸びというわけではないが、毎年じわじわと伸びている」(同)と言う。

「レコードが、一時的に流行するなどで、大きく売り上げを伸ばす可能性は少ないと思う。だからこそ、レコードのファンを増やし、着実に売り上げを増やしていきたい」(同)と話している。





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