2022.10.28

「定期コース」→「お得にお届け便」でCVR1.6倍に【「D2Cの会」ダイジェスト】<第1回>加藤公一レオ氏「100億円突破できるビジネスモデルとは?(後編)」

売れるネット広告社の加藤公一レオ社長がオープニングセッションに登壇


「定期」に変わる言葉「お得にお届け便」


次に、言葉に関するA/Bテストだ。LPや申込フォームなどでは多くの企業で「定期購入」「定期コース」という言葉を使っている。

しかし、最近、「定期」という言葉はまるで“悪”のような扱いを受けている。そこで、当社では、「定期コース」に変わる「お得にお届け便」という言葉を使い、50社以上でA/Bテストを実施した。

その結果、「お得にお届け便」の方が、コンバージョン率が1.33倍も高くなった。ちなみに、「お得にお届け便」以外にも「ラクトクコース」「らくらくコース」などさまざまな言葉でテストをやっている。

その中でも、最終的に結果が最も良かったのが、やはり「お得にお届け便」だった。

また、単純に「コース」という言葉も“悪”扱いされている。これについても、「〇〇便」に変更することで、コンバージョン率は1.21倍高くなった。

その後も、こうしたA/Bテストを続けた結果、「定期コース」よりも「お得にお届け便」の方が、最終的なコンバージョン率が1.61倍も高いという結果が出た。

ただし、2022年6月1日、定期購入のトラブル対策のため、改正特定商取引法が施行され、「定期購入」の詳細な説明が求められるようになった。

売り上げやコンバージョン率が下がるのではないかと懸念する企業の方も多いと思う。しかし、改正特商法もうまく活用することで、コンバージョン率を上げることが可能だ。

当社で行ったA/Bテストは、LPなどで定期コースの説明をする場合と、最終申込確認画面で定期コースの説明をする場合で、コンバージョン率はどちらが上がるかについて、A/Bテストを実施した。結果は後者で、1.38倍も上がった。

そもそも、消費者庁がルール化したのは、「最終申込確認画面での定期コースの説明」だ。つまり、LPなどでは「お得にお届け便」といった言葉を使っていても、法律をしっかり守り、最終申込確認画面で定期コースの説明をすれば、それで問題ないということになる。

その際、誰にでも分かりやすく大きく明確に「定期購入」を説明しておけば、消費者に「定期だと思わなかった」という言い訳もされなくなる。

コンバージョン率のアップにもつながるのだ。





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