2022.10.14

藤橋商店、「たまごかけごはん祭り」2年連続日本一 グランプリを起爆剤に3年でEC売上10倍目指す

藤橋拓志社長

鶏卵メーカーの藤橋商店は、ブランド卵「夢王」をECで販売している。「夢王」は、日本で一番玉子かけご飯に合う卵を決める「たまごかけごはん祭り」で、2年連続でグランプリを受賞した。同社では、「夢王」の認知拡大を起爆剤に、自社ECサイトの売り上げを、3年以内に、現在の10倍にまで高めたいという。

同社は大正4年(1915年)に創業。畜産の飼料卸問屋として創業し、現在では、兵庫・姫路や岡山を拠点に、養鶏場を運営している。地元・姫路のスーパーや、全国の飲食店など700カ所に卵を卸している。日本でのイメージと違う、高級志向を目指した香港のドン・キホーテにも、卵を供給しているという。

2019年に発売したブランド卵「夢王」は、「世界一の卵」を作るべく開発したという。「夢王」のニワトリの飼料には、にんにくやトウガラシ、緑茶、ぶどうの搾りかす、海藻、桑枝葉、木酢酸、パプリカを加えたという。これによって、真っ赤な卵黄の卵が完成した。甘く、臭みやクセのない味わいとなっているとしている。


▲ブランド卵「夢王」をECで販売

ニワトリにストレスをかけない生育を行うため、養鶏場では、スピーカーでモーツァルト作曲のクラシック音楽を流しているという。

「夢王」は、日本たまごかけご飯研究所が主催する「たまごかけご飯祭り」で、2020年度と2021年度に、2年連続でグランプリを獲得した。

「たまごかけごはん日本一」の称号は、SNSでも話題になった。藤橋拓志社長は、2022年度もグランプリ獲得を目指しており、今後も認知が拡大するとにらんでいる。

同社が運営するECサイト「たまごや通心」の売り上げは、「夢王」の認知拡大をきっかけに増加しているという。

「夢王」は1パック10個入りで税込1080円。30個入りで3780円となっている。ギフト用のニーズが多い。リピート率も高く、購入者の8割程度は2回目も購入しているという。

同社のECサイトでは現在、卵や玉子かけご飯用の醤油などが売れ筋商品だが、通販用の新商品の開発も積極的に行っているという。例えば、卵を産んだ後の鶏肉を加工した缶詰の商品も完成したという。産後のニワトリの肉の味は、50日前後で出荷されるブロイラーと比べて、濃厚だという。

同社のECサイトの裏側のシステムには、セカンドスタイルが提供する顧客管理システム「スゴ楽通販」を導入している。「スゴ楽通販」によって、 複数の販売チャネルの受注情報や顧客情報を一元的に管理できているとしている。





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