2022.10.12

ペイパルとPaidy、「日本の未来のお買い物白書」公開 キャッシュレス決済を増やしたい人が8割超

オンライン決済サービス「Paypal」を提供するペイパルと、あと払いサービス「ペイディ」を提供するPaidyは10月4日、「日本の未来のお買い物白書」と題した調査の結果を公開した。80%以上の人が、キャッシュレス決済の使用頻度・金額を増やしていきたいと回答したことなどが分かった。

ペイパルとPaidyは、9月1日~9月5日の期間、18歳~69歳の男女2000人を対象に実施。その結果を「日本の未来のお買い物白書」としてまとめた。

2019年のキャッシュレス推進から3年が経過し、日常の買い物時の支払い方法としてキャッシュレス決済が浸透。80%以上の人が、今後キャッシュレス決済の使用頻度・利用金額を増やしていきたいと回答したことがわかった。キャッシュレスでの支払いが、より日常化することが予測されるとしている。

キャッシュレス決済の使用頻度・金額を増やしていきたいと回答した理由には、「ポイントが貯まること」「使える場所が多い」「決済がスムーズ」などの声が挙がった。

財布に入れる現金の平均額は、キャッシュレス利用前に比べ、今後の理想の方が5000円少なくなっており、徐々に持ち歩く現金の額が減ることが想定されるとしている。キャッシュレス決済の利用はスマートフォンが中心だが、今後スマートウォッチやスマートリングなどそのデバイスは多様化すると推察している。

ボーナスやご祝儀などお金に関する慣習のキャッシュレス化については、ボーナス・募金のキャッシュレス化には半数以上が賛成
した。一方で、香典・ご祝儀など冠婚葬祭や、お賽銭・お年玉など日本文化に関するお金の風習については、半数以上がキャッシュレス化に反対であることがわかった。

買い物については、ライフスタイルに合わせてオンラインとオフラインを使い分けており、 「効率」重視の際はオンライン派、「実体験」を重視する時はオフライン派が多く見られる結果となった。一方、オンラインショッピングのデメリットとして、「ID・パスワードなどを忘れてしまう」「商品がちゃんと届くか不安」「初めてのショッピングサイトでの買い物では、個人情報や支払い情報の登録が不安」といった声が寄せられた。

今後買い物をする際に重視したい点としては、「家族・友人のためになるか」「自己投資」「サステナブル」などの声が挙がり、43.5%の人が、自身の消費行動について社会的な責任があると感じると回答した。一方で半数以上は、社会的責任を感じていないこともわかった。

自身の買い物に関する未来像を尋ねた結果、「長く使えるものを選択して買い、数年に渡り使い続ける」「トレンドに左右されずに、本当に良いと思ったものだけを買う」の回答が上位となった。反対に、「1シーズンのみなど着用や使用を限定した買い物をし、すぐにフリマアプリなどで売る」「SNS映えを意識した買い物をする」等の回答は非常に低い数値だった。

お金を使うことに対し、ポジティブに捉えている人の割合は、ネガティブに受け取っている人の約2倍という結果になった。「自身の消費行動に責任がある」と答えた人は、約半数がお金を使うことに対しポジティブだった。

自己投資について尋ねた問いでは、自己投資をしていると回答した人は全体では約3割だったが、若い世代ほど自己投資をしている人の割合が高くなっていることがわかった。また、自己投資をしている人は、お金に関する未来像において「メリハリのあるお金の使い方をしていると思う」と回答するなど、自身にとって大切なものや成長に繋がることに積極的にお金を使いつつ、抑えるところは抑えるなど賢くお金を使っていると想定されるとしている。

日本の買い物に関する未来像(5年後)についてたずねたところ、「無人決済店舗の一般化」(31.2%)、「生体認証(顔認証、指紋認証など)での買い物」(25.4%)、「ロボットによる接客」(23.1%)など、テクノロジーの発展による、さらなるキャッシュレス化・無人化を予測する人が多い結果となった。

決済方法に関する未来像についての問いでは、「ポイ活を意識した決済方法を選ぶ」(30.6%)や、「スマホでの決済が主流になり、財布を持ち歩くことが少なくなる」(20.9%)、「お気に入りのキャッシュレスサービスを見つけ、メインに活用する」(17.2%)など、キャッシュレス化が進んでいくと同時に、個人が重視する観点による決済の多様化が見受けられる結果となった。

「金融の民主化」をミッションとするペイパルと、「お買いものにめんどくさいはいらない」をミッションとするPaidyは、日本の買い物事情をより良いものにするため、日々取り組みを進めてきた。今回の調査結果を受け、今後もすべての人の決済時のストレスを軽減し、自身のライフスタイルにあった賢くポジティブな買い物体験をデザインすべく、グループとして革新的なサービス提供に邁進していく考えを示した。




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