ユナイテッドはこのほど、商工中金(山形支店)をアレンジャーとしたシンジケートローンを締結し、総額3億7000万円の資金調達を実施した。調達した資金は、新規事業のさらなる規模拡大に活用し、コロナ禍における事業再構築を推進する。
ユナイテッドは、ブライダル向けプロジェクションマッピング等のレンタル事業を行っていたが、新型コロナウィルス感染拡大による先行きへの危機感から、事業の再構築とビジネスモデルの転換をいち早く決断。新たにM&AによるEC事業を立ち上げ、「Amazon」「楽天」「Yahoo!Japan」等のECモールで物販事業を展開している。
YouTubeチャンネルの運営やアパレル事業、コスメティック事業も手がけ、アパレル事業ではアメリカのOROS・Graphene-Xと日本における販売総代理店契約を締結。コスメティック事業では、オリジナルの商品を開発しD2Cリピート通販事業にも進出するなど、広く事業展開をしている。
9月27日、商工中金(山形支店)をアレンジャーとしたシンジケートローンを締結し、総額3億7000万円の資金調達を実施した。同シンジケートローンは、商工中金がアレンジャーを務め、きらやか銀行、山形第一信用組合が参加、地域金融機関との協調によりその組成が実現した。
ユナイテッドでは、商工中金よるValue up レポート作成により、自社の強みや財務上の課題の明確化を実施。企業価値向上には、新規事業におけるさらなる規模拡大が不可欠と判断し、地域金融機関と協調し、本融資契約の締結に至ったとしている。
シンジケートローンにより調達した資金を活用し、新規事業分野においても積極的な営業展開を行うことで、一層の事業規模拡大を図る考えを示した。
これに加え、9月30日には、ユナイテッドが発行する社会貢献応援型特定社債保証制度「貢献」を利用した無担保社債の財務代理人を山形銀行が勤め、「〈やまぎん〉SDGs私募債」として引き受けた、1億円の資金調達も実施している。