Micoworksは、LINE公式アカウントを起点に、「集客」から「ファン化」までを一貫支援するサービス「MicoCloud(ミコクラウド)」を提供している。導入後の事業者では、LINEのブロック率半減や、売り上げ向上にもつながった事例もあるという。サービス継続利用率は99・5%にのぼっている。クッキーレスなマーケティング施策として、LINEの活用の重要性が高まっているという。LINE公認セールスパートナーでもある同社の取締役COO 八重樫健氏に、LINEマーケティングの重要性や、活用のポイントについて話を聞いた。
――クッキーレス時代に有効なマーケティングとは?今後ウェブのサードパーティクッキーを使った、トラッキング分析や広告配信も規制されていきます。これにより、広告主においては見込み顧客のデータを取れなくなるといった課題があります。個人情報の保護の観点から、新たなマーケティング手法が必要となっています。
そういった時、クッキーに依存せず、顧客の属性を貯め続けていくことができるのが、「LINE」を使ったマーケティングであり、「集客」から「ファン化」までを促進できます。
――LINEマーケティングでよくある失敗は?1つは「ユーザー自身に関係のないと感じる内容の配信によるブロック」だと考えています。折角LINEで「友だち」登録されても、ユーザーに「ブロック」されると、メッセージ配信などのアプローチができなくなり、非常にもったいないです。
ユーザーに最もブロックされやすいのは、「自分自身に関係のないと感じる内容の配信が続く」場合です。いかに適切な内容を、適切なタイミングで、適切な頻度で配信できるかが重要です。
――御社のシステムを導入した結果、ブロック率が半減し、売り上げが向上した事例があると聞きます。その秘訣は?
LINE公式アカウント活用ツール「MicoCloud」は、LINEマーケティングの課題を解決できます。
例えば、国産オーガニックスキンケア・ヘアケア・健康食品のECを展開するSOLIAという企業では、MicoCloud導入後、LINEのブロック率が半分以下になりました。以前のブロック率は50%でしたが、MicoCloud導入後、25%以下に減少しました。結果として、売り上げの向上やコストカットにもつながっています。
SOLIAでは導入前、「ブランドごとで適切なアプローチが実施できず、ユーザーからのブロック率が高い」という課題を抱えていました。顧客情報に応じたセグメント配信と、ユーザーの文脈に即したシナリオ配信を行ったことが、成果につながりました。