パンのサブスクリプション（サブスク＝定期購入）サービス「パンスク」を運営するパンフォーユーは、優れたサブスクサービスを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞 2021」でテモナ（スポンサー）賞を受賞するなど、コロナ禍で認知度を拡大している。
地方で有名なパン販売店との提携数が増えるとともに、サービス利用者数も増加。パン販売店が利用しやすいサポート体制を構築したことが、提携数の増加につながった。
パンフォーユーは「冷凍特殊技術」と、パン販売店が顧客データなどを一括管理できるシステム「パンフォーユーモット」を提供し、「パンスク」での販売を支援している。
「冷凍特殊技術」は特許出願中の独自技術だ。「冷凍のタイミング」と「パンを包む冷凍専用袋」が、冷凍でもおいしいパンを届けられる秘訣だという。
「詳細は伝えられないが、『パンを包む冷凍専用袋』が保水性の維持に大きく貢献している。『パンスク』では焼き立てのパンを冷凍して提供しており、専用袋に入れると、解凍後に焼き立てに近い状態を再現できる」（矢野健太社長）と明かす。
「パンフォーユーモット」は、顧客データのほか、発送スケジュールや食品表示、伝票作成などの業務も一括で管理する。
「運送会社とシステム上で連携しているため、事業者は商品発送の際、送料を負担する必要がない」（広報）と説明する。
パン販売店の店主は、パンの製造に忙しく、ネット通販に精通している人が少ない。そこでネット通販を開始しやすいシステムを整えることで、これまで通販をしてこなかった多くのパン販売店と提携できると考えた。
「コロナ禍で地方のパン販売店は厳しい状況に陥った。だがこの『パンスク』なら、そのようなパン販売店を救えて、売り上げ増加につなげられると思った」（矢野健太社長）と話す。
パンフォーユーは今後も、「パンスク」の魅力普及と、コロナ禍で苦しんでいるパン販売店の救済に注力していく方針だ。
「パンスク」https://pansuku.com/
